カウンセリングの際にパーソナルトレーニングの頻度については必ず話をします。
その際に相談者の方から
「週2回はやらないとダメですか?」
もしくは、
「週2回は頑張るつもり」
と、「週2回」を基準にされた声を聞くことが少なくありません。
週1回は必要。それ以上は個人の事情を考慮することが大切
結論から言えば、「週2回」にこだわる理由はありません。
これはパーソナルトレーニングに限定した話ではなく、筋力トレーニングの頻度と考えてください。まずは個別のトレーニングの目的とトレーニングに使える時間から適切な頻度を考えたいですね。
スポーツ選手であれば、試合のない期間で競技の練習以外に筋力トレーニングの時間を多く取れる期間であれば、週3回以上実施してもいいでしょう。反対に試合の期間であれば、週1〜2回程度と頻度は変わっていいわけです。
個別の事情を考え、結果として週1回でも週2回でも、それ以上の週3とか5でも適切な頻度で計画することが大切です。
それでも、なぜ少なくない数の方が「週2回」を前提に考えられるかについては、少し考えてみてもいいのではないでしょうか?
週2回・2ヶ月のパッケージの刷り込み?
「週2回・2ヶ月・何円」のようなパッケージでの提案をしているところが少なくないことから、パーソナルトレーニングのイメージになっていることがあるように思います。
週2回は少し大変だけど、短期ならギリギリできそうな頻度?
週2回は「やっている」と感じることが出来て、実際に何とか予定が調整できそうな頻度ではないでしょうか?
ただ、あくまでそれは2ヶ月とか3ヶ月のような短期の期限付きという前提で。
トレーニングが趣味と言えるような、プライベートの時間をトレーニングに充てることにストレスがない方か、よほどスケジュール調整の自由度が高い方でない限り、数ヶ月や年単位となると難しく、トレーニングを定期的に実施し習慣にするということは困難ではないでしょうか?
絶対に週2回でないと効果がないというのはマイナスでしかない思い込み
多くの方にとって、もし何も考えずに「週2回はやらないと効果がない」という思い込みをしているのであればマイナスでしかありません。なぜなら、この考えははじめにトレーニングありきで、個別の目的や状況を全く考えていないからです。
この考えの1番の問題は、週2回できないならやらない
こうした思い込みがあると、
- 週2回は無理だからそもそもトレーニングをしない
- 週2回できない週が度々あるとモチベーションが下がり止めてしまう
悪い思い込みは、結果的にはトレーニングをしない方向になってしまいませんか?
「週2回」でなければ意味がないのような発想は、「何々を食べると痩せる/太る」とか「何々さえやれば上手くなる」のような発想と同じだと思います。
週1回でも足りるとしたら、どのように考えますか?
ご自身の条件から週1回でも足りるとしたら、どのように考えますか?
特に、長期間にわたって確実にできそうであるかということをきちんと考えた場合にどうでしょうか?
不特定の人に向けた情報、個人の経験、特定の企業の思惑に惑わされずに、ご自身の目的とその時々の状況に合った適切な頻度で実施したいですね。
トレーニングは生活の質を上げてくれる要素になるものであって、生活を不自由にするものではありませんよ。
ちなみにGlimSCでは週1回(平均して)トレーニングを実施できることを前提に、パーソナルトレーニングの指導をさせていただいています。週1回を確実におこなえることが大前提で、それ以上のペースは、継続できて時間や金銭面の負担が増えることを考慮してもメリットが大きいかを、依頼していただく方とご相談の上で決めています。