ご自身で運動のやり方を知る方法は、この5年ほどで雑誌などの「写真、イラスト」からYouTubeやSNSなどでの「動画」に変わってきたのではないでしょうか?しかも動画の多くは無料で、スマホで簡単に見ることができるので当然の変化だと思います。
でも、「運動の方法」や「間違いについて」の説明が「写真、イラスト」から「動画」になったことで分かりやすくなったように思えますが、多くの人が「写真・イラスト」の時代よりできるようになったのでしょうか?
説明の通りにはできない(できているか分からない)!
そのような方が沢山いると思います。
もちろん、その方が参考にしている動画の内容が適切かどうかという問題もありますがとにかくその通りにできない。
結論から言えば、
できないことを悩んでも仕方がありません!
あなただけではなく、多くの人にとって当たり前のことです。
トレーニングの動画を参考にするとはそういうものです。動画に限らず、写真やイラストでも同じです。
できなくても、悪いのはあなたでないのはもちろん、動画の制作者でもありません。
今回は、なぜそのことを悩んでも仕方がないのか、その理由を書きたいと思います。
理由は2つ、不特定の方に向けたトレーニングの動画は
- 個別の事情を考慮できない
- 100点を表現せざるを得ない
一般的な説明は個別の事情を考慮できない
スクワット、リバースランジ、RDL、腕立て伏せ、ベンチプレス、懸垂など、どんな運動でも構いませんが、それらのやり方や注意点を動画で確認して、その通りにやろうとしても上手くいかないのは当たり前です。
なぜなら、あなた個人の事情を全く考慮していないからです。
(あなたのことを作者は知らないので考慮しようがないですよね)
あなた個人の事情とは?
筋力、柔軟性、トレーニング経験、トレーニングの目的、既往歴、年齢、性別、身長、体重などです。
不特定多数の方に向けた動画の中にも、体力レベル、性別、年齢を考慮して運動を選んだり、できない場合の強度を調整する方法までフォローされている場合もありますが、それでもあくまで想定されるケースについてです。
つまり、あなたがやってみても上手くできないという場合は、あなた個人に必要なアドバイスはそこには無いと考えてよいと思います。それでも、動画は役に立たないという訳ではありません。「今のままではできない」ということが分かるだけでも価値はあると思います。
動画やテキストは100点を伝えようとしている
「教えよう、参考となるように」そのように意図されている動画ですから、発信者の方が考える「理想のフォーム」、「やって欲しくない間違い」が動画の中では表現されているかと思います。
そしてこのことが、実際に体を動かすトレーニングという運動を考えた場合の現実との距離を作っていると考えます。
実際のトレーニングでは時に妥協も必要!
実際のトレーニングの場面で100点はなかなか難しいのが現実です。
頭で理解しても、体でそれを表現できるわけではありませんよね?
間違いを知って、頑張ってみても失敗は起こるものです。
失敗の仕方によっては、対面やオンラインに関わらず、個別でアドバイスであれば言える、「正しく努力できているから、この位の失敗は問題ないですよ」と伝えながら覚えていくこともできます。そのようにして回数をこなすことで改善できるなら問題ないと思います。でも、どの位の失敗なら大丈夫かは不特定多数の方への動画やテキストではサポートできないでしょう。
そして少なくない数の方が、なかなか思うようにできないだけではなく、できるようになる前に膝や腰に不安を感じてしまうような失敗を繰り返してしまうのが実際かと思います。
運動を見本通り実施するには筋力や柔軟性などが不足している!
身体的能力が不足している場合は、いずれかの選択をするしかありません。
- その運動を実施するのはひとまず見送る
- 何らかの工夫をして難易度を下げる
この判断こそ個別にあった方法が必要です。
妥協してはいけないのは怪我をする動き
必要に応じて妥協しても良いのは、強度や難易度を下げる修正に限ります。
トレーニングの経験や年齢・性別を問わず、トレーニングの運動で怪我の要因になる動きは見逃してはいけません。
個別の事情を考慮し、サポートするのがパーソナルトレーナー
一般的な「運動の方法、してはいけない間違い」には表現できない、個人の事情に合わせたサポートができるのがパーソナルトレーナーです。
「適切なフォームを説明し、できていないこと指摘する」ではありません。
できていないことを指摘するだけなら、少しそれらの動画やテキストを見た人ならできるかもしれません。
でも、指摘されるだけではできるようになりませんよね?
できない要因を見つけ、運動の種類の選択や強度の調整など、サポートを必要とされる方の目的に合わせた手段を考えるのがパーソナルトレーナーです。
ある程度の情報は簡単に手に入るようになりました。
それでも分からない場合は、「できないことを指摘できるまで追い込む」ような人ではなく、「できる方法や道筋」をみつけてくれるパーソナルトレーナーを探してみてください。
名古屋市昭和区・瑞穂区桜山パーソナルトレーニングスタジオGlimSC