以前からネット上には「XX解消にはこれ!」のようなタイトルで運動が紹介をされていますが、「巻き肩、反り腰」など姿勢を改善するとされる動画もよく見かけるようになりました。
今回は、それらの動画をみて自分でやってみようとする前に考えてみて欲しいことがあります。
”みる”を省いて”XX解消”という手順が抜けていますよ
最後に、”XX解消”という動画をあげている人の中には一般の方もいますが、実際に現場で指導をしている人も多くいます。
プロなら、まずは体をみてから改善方法を提案
体をみてから改善方法を提案するのが適切な流れです。
このような動画を参考に直ぐに運動をするのは、その手前の”みる”という過程が省かれています。
みるという過程を経ていない以上、その動画があなたに適切かは分かりませんよね。
動画を見て参考にされる方には罪はありませんが、動画を提供する側がプロであるならば安易に”XX解消”などという動画をあげるのかという問題も考えてみて欲しいです。
その動画、あなたの「巻き肩、反り腰」に”みえる”体に本当に適切な改善の方法?
「巻き肩、反り腰」という言葉が認知された結果として、あなた自身で何の疑いもなく自分をレッテル貼りしてはいませんか?巻き肩や反り腰にあなたの目には見えているかもしれませんが本当にそうでしょうか?
反り腰に見えても、その要因は反っている腰にあるか?
「巻き肩、反り腰」見えたとしても、その姿勢になっている要因を考えたことはありますか?
ワザとあなたがその姿勢をとっているわけでないのに、望んでいない姿勢になってしまうのは何らかの要因があるはずではないでしょうか。直ぐにそれらの動画を参考にする前に、何か要因であるのかを考える必要があると思いませんか?
ネット上の動画は不特定多数に向けたもので、あなたに適切かは不明
また、ネット上の多くの動画は不特定多数の方に向けたものです。
間違いではなく誰かには適切かもしれませんが、あなたに適切かはあなたが会ったこともない動画を提供している人も保証できません。
そもそも本当にあなたは「巻き肩、反り腰」?
そもそも本当にあなたは、「巻き肩、反り腰」なのでしょうか?
そのような言葉に踊らされていませんか?
出来るだけ簡単で直ぐに解消をしたい気持ちはわかります
気になっていることを出来るだけ、簡単で直ぐに解消をしたい気持ちはとても良く分かります。
だから自分を知っている言葉で型にはめて、それを解消するとされる動画を役に立つものと考え、やってみたりすることも理解できます。
私も影響が体ではなく、料理の時短レシピや簡単に汚れが落ちるみたいなものであれば、とりあえず試してみると思います。ただ、それでもそれらは仮に少し上手くいかなくても次にやらなければ良かったり、買い直せば済んだりするものであることが前提です。
上手くいかないとレッテル貼が強硬になる
体の場合でも、おかしいと感じたら直ぐにやめれば怪我をするようなことにはならないかもしれません。
ただ、それ以上に私が指導させていただいている経験の中で気になるのは、自分は”XXで直らない”のようなレッテルを自分に貼ってしまう経験になってしまっているようです。身近な誰かはたまたま当てはったから効果があったけれど、あなたには当てはまらない動画の運動をやっても効果はあるわけがないのに、そのことで自分は”XXだ!”というレッテル貼りを強固にされてしまうと修正することがより難しくしてしまっている方をみることが多いからです。
改善をしたいのであれば、みることが大切
ネットの動画が意味がないとは言いません。
ただ、特に何かを改善すると言われている運動は、何が要因かそもそも改善が必要な問題があるのかを最初にみる必要があると思いませんか。
無駄な努力や、自分に変なレッテルを貼らないためにも考えてみて欲しいです。