健康的に日常生活の動作、趣味のスポーツ、レベルを問わずに競技としてスポーツのためなど、健康的に動くための能力を向上させたいと考えている人をファンクショナルトレーニングとか体幹トレーニングという言葉が、まだまだ特別のモノのように言われているのを見聞きします。
その時、何に対して特別なのかという比較対象となるのは・・・
筋力トレーニング!
筋力トレーニングを比較対象として、それらのトレーニングのメリットを謳っているケースが多いようです。
でも、そのどこからツッコンで良いか分からないほどおかしな考えを運動を指導する側が使っている場合、2つの間違いと1つの可能性が考えられます。
- 筋力トレーニングを適切に理解していない
- ファンクショナル、体幹トレーニングを理解していない
- 自分を差別化、もしくは素人には聞こえの良い言葉を使えばと考えている?
最初の2つは、筋力トレーニング、ファンクショナル、体幹トレーニングを理解していないとしか考えられないパターンです。そして3つ目は、トレーニングについて本当は理解はしているけれど、自分を他の指導者と差別化や一般の方に難しいことを言っても分からない前提で言葉を使っているのかもと想像してしまうパターンです。
私の妄想・想像の3つ目を除いて、最初の2つについて書きますので考えてみてください。
筋力トレーニングを適切に理解していない
筋力トレーニングが適切に理解されてしていないのかと考えられます。
- 筋肉つけ過ぎて体が大きくなると動けなくなる
- 筋力だけあっても仕方がない
- 柔軟性がなくなる、可動域が狭くなる
- 筋肉つけると速く動けない
- 筋力が増え過ぎると怪我をしやすくなる
不適切な筋力トレーニングは筋力トレーニングではない
上に並べた例は、そのどれもが不適切な筋力トレーニングのような運動をおこなった場合の生じる可能性があるか、そのようなトレーニングを筋力トレーニングだと信じて行ってしまった方の経験談です。
もしあなたが筋力トレーニングをしていて上記のような現象が起きているのであれば、何か不適切な方法の筋力トレーニングのようなもされている可能性が高いです。
今回のファンクショナルトレーニングや体幹トレーニングという運動やストレッチなどに目を向ける前に、あなたが行っている筋力トレーニングが目的にあった本当に適切な筋力トレーニングなのかを見直してください。
筋力トレーニングも体の使い方
筋力トレーニングを適切におこなうためには適切なフォームでおこなう必要があるのは知っていると思いますが、適切なフォームは適切な体の使い方です。
体の使い方、機能が大切と言っておきながらこの点が理解できていないのは不思議ですね?
筋力トレーニングだけではなく、ファンクショナルトレーニングも体幹トレーニングも運動の種類だけを覚えて、何のためにやるのかを理解していないのではないでしょうか。
ファンクショナル、体幹トレーニングも理解していない
「機能的な能力を改善する、動作を改善する、ブレない軸を作るために体幹が・・・」など、色々な言葉が並んでいるのを読んだことがあると思います。それらを改善するためのトレーニングをしたいという要望ですよね。
ただ、そこに余計な考えが入ります。
筋力だけあっても仕方がない!?
「筋力だけあっても仕方がない!」という表現をしたくなるのは理解できます。
あくまで”筋力だけ”あるという状態がそもそもどういう状態かという点もありますが、筋力だけという言葉は筋力が不要ではないはずです。
でもそれがいつの間にかあたかも”動作は筋力ではない”のようになっていないでしょうか?
動くためにはどんな動きであっても筋力という要素は外せないはずですよね?
上手とか質という前に筋力がなければ体は動きませんよ。
ファンクショナルトレーニング・体幹トレーニングと筋力トレーニングを対比させている人の話は価値がない
体幹トレーニング、ファンクショナルトレーニングと呼ばれている運動を全て否定しているわけではなく、筋力トレーニングと対比させてメリットを謳う人の話は聞く価値がないかと思います。
動作を改善するために何が必要かを考えた上で、適切な方法を考えることができないということを教えてくれているからです。