トレーニングの効果を具体的な数字で書いてあると分かりやすいですよね。
現実感のある数字だけではなく、少し過大ではと疑いつつもしかして・・・?
なんて結局は興味をもってしまうのではないでしょうか。
そんな数字の話を。
体重、サイズ、力、速さなど効果をあらわすいろんな数字
効果を数字で表しているよくありそうな例をあげてみました。
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運動の効果
YouTubeとかインスタ・ツイッターなどでよく見かけませんか?
最近目にしたなかで1番なんだそれ?と思ったのは「スクワットが腹筋の運動効果の何倍」のような使われかた。違う種類の運動を比較して「優劣」を競う。「部分やせ」の記事でもこのような数字をみました。
まあ、できるだけ簡単にという欲求に「心地いい」のでしょうか?
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通販の器具などの効果
器具を使わない場合にくらべて「効果が何倍」
効果の範囲が0.6倍~15倍という数字をみましたが、0.6倍の効果ということは使わないほうがよい人もいたと考えたらよいと思われるので、そういう意味では正直な数字と言えるのでしょうか?
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体重や体形そのもの効果をあらわす
よくある、「体重マイナスXkg、体脂肪率マイナスX%」
このような使われ方が、よく目にするケースでしょうか?
その数字は誰が言っているのか?比較の方法は?
最初に書いた「スクワットと腹筋運動」を効果という数字で比較しようという発想はユニークだと思います。
でも運動効果が何を表すのか不明です。
理由をみると、筋肉量、大きな筋肉とか、もっともらしいことを書いていますが具体的な数字につながる理由はなぞです。もちろん、オザワが知らないだけで何かあるのかもしれませんが、その情報ではよく分かりませんでした。器具の説明の場合も同じですね。
その効果、本当のその「トレーニング・器具」のおかげ?
「体重、体脂肪」などについては最初の2つのような不明瞭な効果ではなく、はっきりと目標を達成しているのは素晴らしい?ように思います。ただ、体重などの変化は運動以外の要素、特に食事が大きいのは今では多くの方が知っていることだと思います。また、測定条件が違えば1kgや数%の違いが生じるのは、普段からそれらの数値を気にされている方はご存知ではないでしょうか?
結果が出ていればなんでもよいのかもしれませんが、トレーニングとセットでその効果がうたわれていても、その減量の数字がほとんど食事の制限などによるものであるならば、極論ですが、「運動いらないね。」という話かもしれませんね。
比較や数字は、きちんとした条件で。効果は役に立つ大きさ
数字を出して説明するならば、どんな条件で比較をしたかがはっきり分かることが前提ではないでしょうか?
そして効果を表すには「何倍」などという表現でもよいのですが、実際にそれが何kgなのか何cmなのかを教えて欲しいですよね。
効果が10倍だったとしても、1gが10gの変化なのか、100gが1000gなのかでは情報の価値として全然違うのではないでしょうか?
またこのために要した1回あたりの時間や期間でも違うと思います。
数字による説明はトレーニングに関係したことだけではない
数字をもちい、十分とは思えない説明はご自身の仕事や得意な分野でも、同じような話があったりするのではないでしょうか。そうした視点でみると、自分の専門外であってもその記事が読む価値のあるものかどうかの判断は案外できそうな気がします。
まとめ
数字を使うと、情報の説得力が増すと思います。
でも、少しちゃんと見ると数字を使っている場合はおかしなところも直ぐに分かります。
数字を使ったセールスコピーを見たら、細かいことを少しだけ見る癖をつけるといいですね。
そして、その数字が本当に自分にとって意味があるものかを考えることも必要ですね。