「TRX」という単語で最初に連想するのは、かつて存在したヤマハのバイク「TRX850」のオザワです。
そんなオザワですが、もちろんバイクの話ではなくトレーニング器具「TRX」に関連した内容です。
TRXを使うのはキツイ運動?
少しトレーニングに興味がある方であれば、すでに使用されたご経験があるのではないでしょうか?
TRXサスペンショントレーナーは、アメリカの海軍特殊部隊が派遣先でもトレーニングをするために、パラシュート用の生地を使い製作したものがルーツなどという話があることもあってか、実際に利用してみる前から「キツイ」というイメージをもたれている方もみえるかもしれませんね。
そして、実際に体験された方の印象も「キツかった」という人が少なくないかと思います。
でも本当は、
TRXは体力や運動に自信がない人にもお勧めの器具
自重のみで器具を全く使用しない場合に比べ、運動の補助として使うなど強度は調整ができるため、体力や運動に自信がない人にも、適切な強度で何種類もの運動が可能な勧めることができる器具です。トレーニングが初めての方や、自宅などで自重でのトレーニングのみされていた方などは抵抗感が少ないかもしれません。(簡単ということではなく、親しみやすいという意味です)
とっかかりやすい器具だから?生じる問題
TRXは見た目からして単純な器具ですし、重りを持ったりするわけではないため、バーベルを担ぐなどに比べるとトレーニング経験の浅い方でも抵抗が少ないと思います。そのメリットを活かして適切に使用すれば良いのですが、気軽に使えるからこそ起きる問題があります。
キツさからやった気に、簡単になってしまう可能性がある器具
バーベルなど重さを調整して行うウエイトトレーニングの場合、適切な重さに設定しないと、適切なフォームかどうか以前に実施することができません。それに対してTRXは強度調整が適切でなくても(つまりトレーニングではない)なんとなく、それっぽい運動ができてしまいます。
また、トレーニングにその運動の目的や効果的か否かとは別に「やった感」をもとめる方は少なくないという事情があります。人によっては「追い込んだ」と表現される感覚かもしれません。
TRXキツイ!(やった感を求める人には最高!)
TRXのお手軽さは使い方によっては「キツさを潜在的に求めてしまう意識」に答えてしまうというのが問題です。
仮にパーソナルトレーナーなど指導する側が適切なトレーニングということより、そのようなニーズ(やった感)を想定し優先すると、「TRXはキツイ」、「やった感のある運動」に比較的簡単にできてしまいます。ストレス解消の手段としての運動であり、そのような感覚を求める方には非常に相性がよい器具かもしれません。
しかしそういった運動はトレーニングと本来呼べるような運動であるかは別の話です。
TRXも強度を適切に調整して使う器具
TRXは強度の調整ができます。
初めてお使いになる場合は、あなたが適切なフォームでおこなえるように、強度の調整や運動を選択してくれるパーソナルトレーナー等の下でおこなっていただいたほうがよいかと思います。また他の器具も使える環境であるのであれば、TRXだけにこだわるのは(TRXに限らず器具全般)、トレーニングを何のためにするのかを考えると意味のないことかと思います。
その当りはこの記事をよかったら読んでみてください。
関連記事:TRXでのトレーニング。お手軽だから抑えるとこはおさえて。
TRXといったら「ファンクショナルトレーニングではないの?」という方は、よろしければ以下の記事をご覧ください。
「TRXはキツイ?トレーニング初心者にもおすすめとか器具について(2)」
名古屋市昭和区・瑞穂区桜山パーソナルトレーニングスタジオGlimSC
パーソナルトレーナー:オザワ