スポーツが嫌いな人でも、「もっと体力があれば・・・」と感じている方は少なくないと思います。
でも実際にトレーニングをおこなうかといえば「やっぱり嫌い、苦手」でなかなかできないのではないでしょうか?「嫌い、苦手」な理由はいろいろあるかと思いますが、「スポーツが苦手、嫌い」だからこそパーソナルトレーニングは向いているかもしれないという話です。
ちなみにこの記事を読んで、GlimSCのパーソナルトレーナーオザワ個人の意見は、トレーニングが嫌いな人にトレーニングを好きになって欲しいとは考えて書いていません。この記事を書いているオザワ自身もスポーツも身体を動かすのも好きですが、スポーツに関する苦手はいくつかあって自分のこととしても書いています。
スポーツとトレーニングは過去にも書いています。
身体を動かす活動は基本的に嫌い
ジャンルを問わず、身体を動かす活動「スポーツ、運動、トレーニング」というものが全て嫌い。
でも本当に「身体を動かすのが嫌い」な人は少ないように思います。身体を動かす活動についてまわる環境が「嫌い、苦手」なのではないでしょうか。よく言われる体育会系的な人が苦手なんてのもその1つかもしれません。
苦手、嫌いと感じている人は「身体を動かすこと」についてまわることが嫌いなのであって、実際にはトレーニングそのものとは相性が良いかもしれませんよ。
トレーニングに楽しさを期待していない
「身体を動かすのは嫌い・苦手」と感じている人は、最初からトレーニングに楽しさを期待していないのではないでしょうか?これがトレーニングに向いている理由の1つになるかもしれません。また、好きでもなく楽しさを期待していないにもかかわらずトレーニングの必要性を感じている人は、相当に何か困ったり、よくなりたいという意思があるのではないでしょうか。
トレーニングにスポーツの勝負けやレクリエーションのような楽しさを求めないのは理にかなっている
トレーニングもスポーツも「身体を動かす」というジャンルでひとまとめにされているかもしれません。でも大きな違いがあります。それは、トレーニングは基本的に楽しみのためにおこなうものではないからです。トレーニングを楽しいと感じて、楽しみとしておこなうのは個人の感覚や価値観であって、トレーニングは筋力、柔軟性など身体の能力を向上させるという成果を得るためにおこなう運動です。
それに対してスポーツは、体力向上などの成果を得るためにおこなうものではありません。
勝負け、技術的な満足、それらに夢中になれる楽しさのためです。身体を動かすのは間違いないので、継続しておこなっていれば、家でゴロゴロしている人よりは体力は向上維持にポジティブな役割を果たすとも考えられますが、本来はそのためにおこなうものではありません。また、スポーツの種類やどのくらいの頻度でおこなっているかなどによる程度の違いはあっても傷害のリスクもあります。
そして、スポーツが好きな人にとっての楽しい理由は、嫌いな人の嫌いな理由になっていることも少なくないと思います。
トレーニングには他人との競争、団体行動は必要ない
スポーツが苦手、嫌いな理由が「身体を動かす」よりも、その他の理由にあるかたはトレーニングには必ずしもそれが必要ないというのは非常にラクな部分だと思います。
トレーニングで友達より重たい重りを挙げたいと頑張っている方もみえるかと思いますし、悪いことではありません。でも、本来の目的を忘れないことは必要です。友達に負けないために(スポーツに限らず、見た目なども含め)トレーニングを頑張るのはありだと思いますが、トレーニングで扱う重量や運動の種類などを競うようになってしまうのは違うという意味です。
あなたが競争や人と一緒におこなうのが嫌いなら無理にそれらをする必要がないのがトレーニングです。一般的な大人であればそれらを強要されることは
誰かに見せるものではない。苦手な人は下手でいいやと開き直れる
「身体を動かすのが苦手」なので「スポーツは人と比べられる」で嫌いになっている方もいると思います。ですから身体を動かすことはやっぱり得意ではないかもしれませんが、トレーニングは誰に見せるものではありません。少なくとも下手でいいやと開き直れば嫌いな理由も軽くなるのではないでしょうか?(別に見せてもよいのですが、あなたが望まなければ見せる必要ないわけです)
あなたがトレーニングと考えている運動とは違うかも
トレーニングはけっしてラクではありません。ただ、あなたが想像している運動とは違うかもしれません。
例えばあなたの周りにこんな人はいませんか?
「腹筋を毎日100回おこなっている」
こういうのってトレーニングとは言えないのです。運動ではありますが。
スポーツが好きな人がトレーニングと称しておこなっている運動はトレーニングになっていないことが少なくない
多くの場合、こういった運動の習慣を話をされる方は、運動が苦手、嫌いなあなたから見てスポーツが出来そうな人が多く、嫌いな人にとっては「100回」というのを聞いただけで色々な意味でやる気がなくなると思います。でもそんな必要がそもそもないのです。そういったことを知るだけで、ずいぶんとムダな労力は必要がなくなりますし、気も楽になるのではないでしょうか。
「嫌い」な人が「嫌い」と感じていることには、スポーツが好きとされていう人がおこなっている、そもそもおこなう必要がないことが多く含まれているかと思います。
成果を得るためには適切な方法で
先ほども書きましたが、トレーニングの1番の目的は楽しさではありません。「成果」を得られることが1番の目的です。そのために必要なのはトレーニングを適切な方法でおこなうことです。ですが「嫌い」な人がせっかくおこなっても、先ほど書いたような、好きな人達の多くがおこなっている(腹筋何百回のような)適切とは考えられない方法でおこない、成果を得るどころか身体を痛めたりなど本来のトレーニングを頑張ったときに生じる成果を得られずに、ますます「嫌い」になることを繰り返してはいないでしょうか。
パーソナルトレーニングも手段の1つ
トレーニングのよいところは、コツコツとおこなえば程度やそのために要する時間に個人差はあっても、その方が頑張ったなりの成果はでることです。「好き」であっても月に1回や気まぐれでしかおこなわなければ「低下」することはあっても向上することはないでしょう。あくまでコツコツおこうという覚悟(大げさではなく嫌いな方にとってはそれくらいの気持ちでお越しいただいていると考えています)を決めた方が、トレーニングを適切におこなうための手段の1つがパーソナルトレーニングです。
まとめ
スポーツが嫌いなために、体力向上などの手段としてのトレーニングまで「食わず嫌い」になっていたらもったいないかと思います。パーソナルトレーナーの立場としては、トレーニングで得られる効果がその人の役立ち、嫌々ながらでもはじめた人の努力が効率よく成果に結びつくようにトレーニングをおこなっていただくことを考えているだけです。