1日の温度差が大きくて、洋服の調整が難しい季節ですね?日中は上着もいらないくらいなのに、朝晩、自転車での移動時はまだ少し肌寒いです。
今回は、洋服がインナーとかアウターというように、身体の筋肉もそのように表現されることをよく聞くかと思いますが、トレーニングをするときにそんな風に分ける必要があるの?という話です。よく使われている思うのは「アウターばかりでなく、インナーマッスルも鍛えないと~。」のような表現ではないでしょうか?そうした上で、ゴムのチューブを使って肩の運動をしたり、(体幹トレーニングも同じような解釈でおこなわれいるかもしれませんね)しかし、この2つ別々に鍛える必要(鍛えなくてはいけない)があるものでしょうか?
インナーマッスルとかアウターマッスルって何?
一般的に使われることが多い2つの言葉の意味だったり違いってなんでしょうか?使われている表現で多いと思われる内容で簡単にわけてみました。
1.インナーマッスル
内側の筋肉。小さい筋肉。
バランスをとったり、細かい調整をしている。
2.アウターマッスル
外側の筋肉。大きい筋肉。
強い力を出す。
上記のような、内容が一般的に使われているときの意味かと思いますがいかがでしょうか?今回はこのわけ方が正しいかということではなく、トレーニングは分けて鍛える必要があるか否かが話のテーマです。
別々に鍛えなくてはいけないものなのか?
指導をさせていただくときに別に鍛えるとか、考えてはいません。なぜなら、それぞれの役割はあっても、1つの動作の中でどちらかだけを使って動くということは考えられないからです。そのどちらかだけで動作が成り立つわけではないならば、分けて考える意味がないと思いませんか。
動作が同じであれば、負荷の強弱に関係なく使われる筋肉郡はおなじ
人間の身体の筋肉の使われ方の原則に、「全か無の法則」というものがあります。
「全か無の法則」
刺激の強さにより筋繊維の収縮の強さが変わることはない。
この法則をもとに考えると、
同じ動作ならば重さの重い軽い(刺激の強い、弱い)にかかわらず、
重さ(刺激)の違いにより大きな筋肉郡(アウターマッスル)が使われたり、小さな筋肉郡(インナーマッスル)だけが使われるように、身体の仕組みはできていないといえるかと思います。
ここで、「動員」という言葉を使いましたが、ある動作に使われているXX筋という筋肉があった場合、その筋肉の全ての繊維が収縮(力を発揮している)しているわけではありません。そとからの刺激(重さなど)が増えると、必要に応じてその使われる繊維の数が増えると考えください。
適切なフォームでおこなえる重さで
では、この法則を具体的にトレーニングの際にどのように生かすのかを考えてみます。それは、目的にあった適切な運動をえらんで、適切なフォームでそのフォームが崩れない(同じ動作ができる)適切な重さ(刺激)でトレーニングをすることで、大きい筋肉郡も小さい筋肉郡も鍛えることができると考えればよいかと思います。
むやみに重くして、適切なフォームでおこなえないのが問題であって、重さを悪ではありません。
まとめ
トレーニングでは、「インナーとかアウターとか分けて考える必要はないですよ。」という記事でした。シンプルに、適切なフォームをとることに集中し、それが可能な重さからはじめて、少しずつ負荷を増やす変化をつけてあげることを考えればよいと思います。