いくらコーチや先生に言われてできないその動きは、センスではなく身体の問題かもしれませんよ。
スポーツやダンスなどをしている人は、誰でも経験があるのではないのでしょか?
「もっと腰をおとして~」
「もっとお尻あげて~」
「もっとXXX~」
コーチや先生にいつも言われるけれど、気がつくといつもできていない動き。
言われてもできなくて、心の中でいわれなくても自分が1番思ってるんですけど。
こうしたとき、頑張って練習しているけれどいつまでもできない自分は、センスがないとか思って諦めていませんか。でもその原因がセンスではなく、筋力や柔軟性など身体能力不足が影響しているケースもあると考えたことはありませんか?
必要な部位の筋力や柔軟性が足りないと他の部位が代わりに動く
身体の動きを考えてみましょう。
考えるような時間のない速い動き、夢中になると上手にできない
ゆっくりとフォームを確認したときはできるのに、動きが速くなるとできない、試合などで予期せずとっさに動くとできない。そんな経験をしてもどかしい思いをしたことはありませんか。これをその人のクセで片付けてしまうのは簡単なのです。でもなぜ、ゆっくり意識しているときにできる動きが、速く動いたり、外から強い力が加わったときにできなくなくなるのかを考えみましょう。
身体が筋力の強い筋肉を優先的に使おうとする
とっさの動きでは、筋力の強い筋肉を優先的に使おうとする働きが身体にはあるからです。筋力のアンバランスなどがあれば、強い部位ばかりがより優先的に使われてしまいます。こうしたことが、結果的に競技などの目的の動きを効率よくするさまたげになったり、怪我や慢性的な身体の痛みなどに関係する場合があるからです。
強い筋肉が働いたら強い力がでるのでは?
筋肉の発揮した力が、直接力を伝えたい対象に力を伝えているわけではありません。(力を外に伝えるとは、ジャンプするときなら床に伝える力のことです。強い筋肉の力が働いても、その力が効率よく床に伝わらなければ高く飛ぶことはできません。)筋力はあったほうがよいのですが、特定の部位の筋力が強い(弱いと)結果的に身体から外に力を伝える効率が悪くなる(適切なフォーム)がとれなくなるわけです。
柔軟性(可動性)が足りない部位があると、他の部位が代わりに動いてしまう
動いてほしい関節の可動性が足りないと、身体はなんとか見た目の目的を果たそうとして、本当は動いてほしくない関節が動いてしまうことがあります。これも、外(床やボールなど)へ力が伝わる効率を悪くしたり、傷害につながるリスクがあります。
筋力トレーニングはフォームを意識しながらできる
筋力トレーニングは、ゆっくりとフォームなどを意識ができる速さでおこないます。そのため、筋力や柔軟性が不足して少し難しい動きでも意識しておこなうことがスポーツなどの動作にくらべて容易です。適切なフォームでおこなうことは、結果的に弱い部分の筋力や柔軟性を向上させることにつながり、速い動きや、いざというときの身体の準備をすることができます。
センスに関係なく努力に比例しやすい
筋力と柔軟性の2つを向上させることは、誰でも努力によって可能なことだと思います。もちろん、その限界や向上の幅は必ずしも平等ではないのですが、技術的なセンスや才能とよばれるものより、努力にたいする成果がでやすいものだと思います。身体の準備を筋力トレーニングで整え、競技などの練習をされるのも考えてみようかと思いませんか?競技が直接上手くなるわけではありませんが、上達の妨げの可能性がある身体的な能力の要素を減らすことで、競技の練習の効率もあがりますし、怪我のリスクを減らし、長く続けることの助けになることを知っていただけたらと思います。
身体が思うように動かないときトレーニング取り入れるメリットは
- 努力により計画的に向上させやすい
- 身体の準備ができている状態で練習をしたほうが、より高いレベルでの練習がおこなえる
- 怪我などのリスクを減らせれば、以前より練習量を増やせる可能性がある
まとめ
適切な方法で、筋力トレーニングを目的にあわせておこなえば、あなたがいくら練習しても「いざ」というときに出来ない動きができるような近道になることもあります。そうしたことを知っていただければ幸いです。思いあたることがある方は、是非ご相談ください。