GlimSCパーソナルトレーニングのサイトをはじめ、ネットやTV、雑誌などでトレーニングやパーソナルトレーナーの情報に接したときに、それらの信憑性など何を基準に選んでいますか?
情報を信用するのはこんなとき?
トレーニングに限らず情報を判断するときは、次ぎのようなことが参考の材料になるのではないでしょうか?
発信元はどこか
- どのような媒体か
- どのような人か
どのような媒体で発信しているか
TV、雑誌、新聞、ネットなのか、人によってはこのなかでも信用度の違いがあるでしょう。
TVでもバラエティーなのか、少し真面目な番組か、放送局によっても違うかもしれません。雑誌でも一般の週刊誌か、トレーニング専門の雑誌か、ネットでもいろいろあると思います。
どのような人が発信しているか
これもよくTVに出ているような、モデル、有名スポーツ選手などを指導しているという人。どこかの大学の先生。自分以外の誰かが既に認めてると思われる人(口コミなんてのもそうですね)。
この2つによって、同じ情報でも説得力に違いがでますよね。
すでに知っているか知らないか
ここでは、情報の種類を分けてみます。
- 既に聞いたことがある、知っている内容
- 自分が常識だと思っている内容にプラスした新しいもの
- 全く聞いたことがない、新しいもの
- 自分が常識だと思っていたことを、覆すようなもの
最初の2つは、自分が常識だと思っていることなので、話もすんなりと入るでしょう。
発信する人が誰であっても、自分と同じ考えをベースに話をすすめている人をとくに疑うことはないかと思います。
あとの2つは、自分が知らないこと、または否定されています。
こういった情報になると発信者が誰であるかも、この話の続きを聞いてみようとか自分で試してみようという気にさせるかの大きな要素かもしれませんね。
ご自身の常識が判断の基準になる
いろいろ書きましたが、いろんな基準はあっても接した情報を活用するのか、自分と関係ない、怪しいなど判断するのは、その人の常識にあっているかが1番大きいのかと思います。そういったご自身の基準がない場合は、どんな媒体かどんな人が発信しているかという発信源の影響が大きくなるのではないでしょうか。
トレーニングの知識はどこで得ましたか?
まえふりが長くなってしまいましたが、あなたの常識をつくっているトレーニングや運動についての知識はどのようにして得ましたか?学生時代の部活などを通してでしょうか、何か決まったものからでしょうか。
こんな話をプロのスポーツ選手がしていたらどう思いますか?
「筋トレをして身体が大きくなり過ぎて重くなってもこまる」
こういう発言を聞いて、「あ~、やっぱり筋トレしすぎてもダメなんだな。」と思った方は少し考えてみませんか。
1.筋トレという運動をして身体が大きく重くなると思いますか?
なると思った方は、少し考えてみましょう。
筋トレも運動ですよね。食事を増やすなどしないと身体が大きく重くなるのは不自然だと思いませんか?
身体を大きくする(体重が増える)には、それ以前より食事も増やす必要があります。
「筋力トレーニングによる身体の変化は”体重が増える”ではない」
増えるのは、除脂肪体重(脂肪を除いた体重)が増える可能性があるだけです。体脂肪率は減少します。
つまり、この選手が大きくなったとしたら、それは筋力トレーニング以外にも以前と違うことをしたということです。
そして、それは食事を増やしたと考えるのが自然ではないでしょうか?
2、この選手の体脂肪率の変化を知っていますか?
体脂肪率が変化していない、もしくは増えているとしたら、それは筋力トレーニングの影響ではありません。その場合は、適切な食事と筋力トレーニングがおこなえていないということを表していませんか。
視点を少しかえてみましょう。
もしかすると、身体が重いと感じている発言の意味は、アスリートであれば体重ではなくスピードがなくなったとかそういうことかもしれませんね。
では、それをふまえて次ぎの質問です。
3.筋力トレーニングをどのようにおこない体重がどれだけ増えたか
筋力トレーニングと1口にいっても、重りをただ挙げればよいわけではありません。正しいフォームでおこなうことはモチロンですが、本当に筋力向上に適切なトレーニングをこの選手はおこなったのでしょうか?また、食事量が過剰で体重は増えたけど、それに見合った筋力向上がなければ、身体が重く感じるのは当然かもしれません。
情報の1部では原因は分からない
キリがないのでこの辺りでやめますが、「筋トレをして身体が大きくなり過ぎて重くなってもこまる」という、スポーツ選手の発言だけから、「あ~、やっぱり筋トレしすぎてもダメなんだな」は、意味のないことだと思いませんか?
発信者のバイアスがかかっている
上記のような発言をする選手は、上から目線ですいませんが、競技のプロであってもトレーニングの知識は発言を聞いて納得してしまった方と同じくらいだということです。この選手はすでに誤った知識をもとに発信しているわけです。
(プロなら専門のコーチがついているのでは?ということもありますが、そこにも問題のようなものがあるかもしれませんね。)
発信側と受信側の常識が一致していると受けやすい
今回の話のように、スポーツ選手が発言→それを伝える媒体→受ける人。この3つが同じだと何の疑問もなく話が通り、常識となってしまうのだと思いますが、それはつまりトレーニングのことってそれくらいまだまだ知られていないことが多いということだと思います。
本当にあたり前?もう1回聞いて(考えて)みましょう
パーソナルトレーニングの指導をすでに受けている方は、パーソナルトレーナーに聞いてみてもよいかもしれません。信用して任せているからこそ、質問されて嫌がるパーソナルトレーナーはいないと思います。現在、パーソナルトレーニングを検討している方は、カウンセリングの際にそこのホームページに書いてあることなどを質問してみてもよいかもしれないですね。
まとめ
このサイトで書いていることは、オザワが何らかの方法で得た情報を整理してこう思っている、考えているというかたちで書いています。基本的に独自の理論とかそういうものではありませんが、オザワの主観や経験がを通しています。ですから、たとえば自分の常識と違うことが書いてあると場合、興味があればそれについて調べてみることもよいかと思います。