トレーニングのフォームについて、こんな質問をいただくことがあります。
「TVで見たこのスクワットフォームは意味ないですか?」
そのような質問をされる理由は、GlimSCのオザワが指導するフォームとは違うからです。
例えば、器具を使わないスクワットをおこなう際の腕の位置。
お客様がTVで見たスクワット 腕を頭の後ろで組む |
GlimSCのオザワが指導する場合 腕は体の前 |
TVで見たこのフォームだと意味ないですか?
意味がないかは、そのフォームで使う筋肉が質問したい方が使いたいと考えている筋肉と一致しているかによります。一致していれば意味はあると言えると思います。オザワのフォームと違っているかは別の話となります。
ただ、オザワがそのフォームを選択しないのは、そのフォームでその運動をおこなうことに、利点があると考えていないからです。
スクワットの腕の位置の違いのなぜ?
なぜ腕がその位置なのかは理由があります。
GlimSCのオザワの場合、スクワットでできるだけ使いたい筋肉は?
太腿の裏側とお尻の筋肉
スクワットは他の筋肉も使いますが、その中でも太腿の裏側とお尻の筋肉を使うことが目標です。
そのためにフォームで気にするポイントは?
お尻を引いて踵に体重を乗せておこなう。
なぜ腕の位置を体の前にするのか?
目標とする動き(お尻を引いて踵に体重をのせる)を妨げず、時には助けになる腕の位置が体の前だからです。
お尻を引いて踵に体重を乗せておこなうを実践しようとすると、初めておこなう多くの方は尻もちをつきそうなバランスになりますが、前に出した腕が後ろに引いたお尻とバランスをとる役目をしてくれますし、上半身の自然な前傾も作りやすいからです。極端に肩周りの筋力が弱く、腕を前にしているだけで肩がこったり、疲れてしまう方の場合などは、体の前で組むなど別の工夫をすることもありますが今回は割愛します。
腕は頭の後ろではダメなの?
オザワが指導させていただいているスクワットでは腕が体の前にある方がやりやすいので、それをわざわざやり難い位置にする必要はないです。腕の位置そのものに拘るのではなく、その運動全体を考えての位置ですから。トレーニングですから、やりにくくてもそのフォームで実施するメリットがあればやっていただく必要がありますが、「腕を頭の後ろ」はそれにはあたりません。