「ウォーミングアップは大切」と考えている人がやりがちな残念なこと(前編)はこちら
筋力トレーニング前に限らず、ウォーミングアップを重視し過ぎた結果として避けたい状況は、
- トレーニング全体の時間が無駄に長くなる
- ウォーミングアップに時間をかけ過ぎ、トレーニングの時間が短くなる
- 疲れてしまい、トレーニングの効率が落ちる
色々取り入れ過ぎて時間をウォーミングアップの時間が長すぎる
「あれがいい」「これがいい」と色々とり入れたため時間がかかり過ぎて、肝心なトレーニングの時間を圧迫しては問題です。トレーニングは週に何回のように習慣的に実施するものですから、時間の効率も大切ではないでしょうか。
ウォーミングアップには色々な手段があります。
例えば、
- フォームローラーなどの器具を使ったケア
- トレーニングの運動とは別のコレクティブエクササイズと言われるような準備運動
- トレーニングの運動を軽めの重量から段階的に実施
などなど、どれも適切に取り入れれば効果はあると思いますが、時間を使うことは間違いありませんし、入念にこれらを実施した結果、トレーニングの時間に影響ができては何のための準備かわかりません。
”今”の自分に本当に必要か常に吟味を
有名なスポーツ選手、S&Cコーチ、パーソナルトレーナーがSNSやYouTubeでやっているのを見て、とりあえず1回やってみるのはいいと思います。取り入れることで、その後のトレーニングの動作がしやすくなるなどの改善を少しでも感じることができるのであれば、それをしばらく続ければ良いと思います。
反対に、取り入れたけど「よく分からない?」なんてこともあるかもしれません。
そんな時はやり方が間違っている可能性もありますが、そもそもあなたには必要のないウォーミングアップかもしれません。いずれにしても違いを感じることができないのであれば、そのウォーミングアップを取り入れることで、有名な選手になれるわけではないので、時間を無駄にする可能性の方が効果より大きいと思います。
動作改善のためのエクササイズは改善してしまえば不要になる場合もあります。
1回取り入れて成果を感じたエクササイズを取り除くことに不安を感じるかもしれませんが、今のご自身に必要がなくなったことに時間を使うのはもったいないです。
ウォーミングアップの時間を先に5〜10分以内とし、その時間内でできることを考えると良いと思います。
準備し過ぎで疲れてしまう
筋力トレーニングでは、軽めの重量から始めて、段階的に重量を増やしてメインのセットを実施するというのは一般的に行う方法です。
ただ、個人的な想像ですが筋力トレーニングの場合、メインのセットの重量に怖さ、不安を感じているために、慎重に重量を増やさざるえず無駄なウォーミングアップになっているケースもあるように思います。
フォームが決まっていて1セットの回数が5〜8回以上の場合の重量であれば、何セットも段階的にウォーミングアップを行わなくても問題なくできるはずです。1セット目1,2レプである程度調整できると思います。何セットも念入りにウォーミングアップをしても、メインのセットの重量を扱わない限り感覚的なものは1セット目で合わせることになります。たいして変わらなずメリットがなく、最終セットでは疲労の影響のデメリットの方が大きくなる可能性が高いと思います。
怪我をしそうなくらいフォームに不安があるなら、フォームを見直すところから始めた方がいいかもしれません。
他には、その日に実施する他の運動や順番を工夫することで、重複する無駄なウォーミングアップをしないということも可能です。
いずれにしても、
ウォーミングアップはトレーニングのため!
そのことを忘れないことかと思います。