パーソナルトレーニングを受ける人の目的もさまざまですが、切実に改善や向上したいと考えている人には、特に読んでいただけたらと思います。(内容は全ての方に当てはまるのですが、少し厳しく感じるところもあると思うので。)
パーソナルトレーニングを受ける際に大切なことは?
今回はパーソナルトレーニングならではと感じる(自分でトレーニングをされるならおこらない)問題です。
「あなたが動かないとはじまらない」
パーソナルトレーニングであっても、実際に運動をするのはパーソナルトレーナーではなくお客様です。
「あたり前じゃん!」
と、思われるかもしれませんね。
ご自身でトレーニングをされている場合は、もちろんこうしたことは起こり得ないのですが、パーソナルトレーナーに頼んだとたんに、「この人がどうにかしてくれる。」に変わってしまいそうになっているように感じることがあります。
努力によってトレーニングの成果を手にするのはあなた自身
この当り前を考えてみたいと思います。
まずパーソナルトレーナーが頑張りようがないことがあります。
最初に決めた頻度で必ずトレーニングをおこなう
トレーニングの成果を得たいのであれば、多少のズレなどはあっても事前に決めた頻度でトレーニングをおこなっていただくことが必要です。ですが、この頻度でスケジュールの調整をするのはあくまでお客様です。頻度の大切さは事前に説明させていただいています。ですので、それでも「仕事が忙しい」「他の趣味が」と言われる方に、それ以上のことを言うことはできません。
強制するなどのルールを決めるという方法もあるかもしれませんが、そうした方法が好ましいとは思えません。
「トレーニングの成果に影響する大切な要素の1つをあなたが握っている」
これは忘れないで欲しいことです。
(もちろん、トレーニングの内容に問題がありお客様の意欲が低下するというケースは別の話。)
次ぎに、パーソナルトレーニング以外の時間について。
日ごろのケアなどを少しでもおこなう
運動前後のケアについてもアドバイスをさせていただくことがあります。
なぜなら、こうしたことはパーソナルトレーニングのときだけおこなうより、毎日や運動の前後など日常的におこなっていただいたほうが効果的です。たいていは10分以内で終わる内容のメニューです。
これらを、実際におこなわれるかどうかもあなた次第です。
キチンとおこなっていだだけている方は、パーソナルトレーニングの時のウォーミングアップも普段どおりおこなっていただき、トレーニングにスムーズに入っていけます。ですが、覚えていただけていない方の場合は1つ1つパーソナルトレーナーが指示をしないとずっとできないので、余計な時間を費やすかもしれません。
結果的に改善されるまでの時間も短縮できる可能性があります。
改善されれば当然次ぎのステップへ速く進めます。飽きるのを防いでくれるという心理的な効果もあるかもしれません。
あなた次第でパーソナルトレーニングのメリットになる大切なところ
人によっては、パーソナルトレーナーに頼んだのに何で苦手な運動をさせるの?と思う方もいるかもしれませんね。
「もっと心地よくできる運動を教えてよ」
こうした方のトレーニングの目的が、「楽しい運動をサポートしてください」のような要望が1番であれば間違いではないかもしれませんが、多くの方は、現状より何かをよくしたいと考えられていると思います。
そうした場合に「心地よい運動」だけでよいのでしょうか?
(ここでの心地よいとは、楽という意味だけではなくやった感であったりの満足を満たすという意味です。)
せっかく、第3者であるパーソナルトレーナーに頼んだのであれば、本来は自分ではできなかったことをできるようになるための機会なのではないでしょうか?あなたが苦手で目的にも関係がない重要度の低い運動をわざわざ取り入れることにメリットはありません。イジワルな先輩とかであれば、そうしたこともするかもしれませんが、そのようなことをしても、パーソナルトレーナー自身にも何のメリットもありません。
苦手だから、簡単にできないから
そのような運動は一見簡単に見えても、最初はあなたが言われた通りにおこなうためには努力が必要になると思います。できたと思っても、更に改善したいポイントを伝えられるかもしれません。
本当にできない運動はプログラムに入れません
お客さまに、「絶対できない運動」をくり返しおこなっていただくことはありません。
そうした運動をできるようになるまでヒタスラおこなうのは効率的ではありませんよね。できるようになる前にイヤになって止めてしまうかもしれませんし、運動によっては怪我をしてしまうかもしれません。そうしたことがないようにトレーニングをおこなっていただくためのパーソナルトレーナーです。
あくまで頑張ればできる運動や、その方が避けていた運動も必要ならおこなっていただくという考えかたです。
まとめ
今回お伝えしたいことをまとめると。
・トレーニングを決めたとおりの頻度でおこなうこと
・パーソナルトレーニング以外の時間の使いかた
この2つは基本的にはパーソナルトレーナーの力が及ばないと考えています。
・トレーニングは時に苦手なこともおこなう
これは目的に近づくためには避けて通れない場合があります。
「絶対できないことではなく努力すればできる課題」
そうした課題を1つ1つクリアしていくのもトレーニングだと考えていただけたらと思います。絶対にできない運動をプログラムに入れることはありませんので。
パーソナルトレーナーはお医者さんのように治療をしたり、薬を処方してあなたの身体を改善できるわけではありません。(病気であっても本人の治そうという気持ちと行動が大切だと思いますが)
「トレーニングをされるあなたの行動」があって、はじめて役立つものです。
あなたが強くそれを望むのであれば、自分自身のために決めたことを頑張ってみませんか。
そうした方の努力をムダにしないようサポートをさせていただきます。