先日、YouTubeでプロライダー(バイク)がトレーニングについての質問をされている中で、以下のような会話がありました。
質問者:筋肉を鍛えるというようなトレーニングはされていないようですが?
プロ:体幹と有酸素。何故なら力でどうにかなるわけではないから
このような会話というのは、競技の種類問わずよくあることです。それに対してトレーニング指導者が異論を唱えていることもよくあることですが、今回の記事のテーマはそこではありません。
プロ選手は「筋力が不要ではなく、筋力だけではない」と言っているのでは?
多くの競技でウエイトトレーニング(筋力トレーニング)を取り入れることが一般的になってきましたが、それでも「筋力」ではないとか「ウエイトトレーニングをしない」と言う選手もいます。
ただ、それは当たり前のことかもしれません。
何故なら、スポーツで競っているのは筋力ではなく、そのスポーツで「強い・上手」だからです。
その選手が、今の自分のプレイしているレベルに対応できる最低限必要な筋力があるならば、勝負を決めるのは筋力以外の競技の技術など他の要素です。
プロまで行けるような人は、元々体に恵まれている人が少なくありません。そうであれば、その人の意識の中では筋力は低くなるは当然だと思いませんか?
問題はあなたが、そのプロと同じレベルの十分な筋力があるかですよね?
「筋トレは必要ない・筋力ではない」と言っているプロ選手は、あなたと同じような体をしていますか?
先ほどの会話を見ていて面白いと思ったのは、
そのプロはしっかりした体をしている!
あくまで見た目の話ではありますが、質問に答えていたプロは、服の上からでも分かる位ゴツい体をしています。少なくともそのプロと同年代の平均的なトレーニングをしていない人の体ではありません。もしこのプロが肩書きなどを明かさずにスーツを着て営業に来たら「何かスポーツでもされているのですか?」とか「トレーニングしているのですか?」と聞きたくなるような体です。
このプロが「筋力ではなく体幹と有酸素」と答えていたのは、「体幹」についてはどういった意味で答えていたのかは状況からは分かりませんが、
- 筋力は十分に足りていると考えている
- 有酸素の能力は足りないと感じている
シンプルにこのように考えているからでしょう。
プロスポーツの選手は、そもそもあなたより体に恵まれている人が多い
プロ野球、サッカーなどメジャーなスポーツでも、「筋肉ばかりつけても」「やっぱり走り込み」などと、プロや元プロが言っているのを聞いたことがあると思います。でも、それを言っているプロ選手や元プロ選手のほとんどは、一般人の中に入ったらデカイ人ではありませんか?
元プロ野球選手で「下半身は走り込みで作る」のようなことを言われている方の現役時代も、「お尻が大きい選手はいい」なんて言われていたかと思います。そして一般の方と比べたら皆んな大きな体をしていましたよね。
今でも、テレビで見ると小さく見える選手でも、実際に街で見かけたら「思ったより大きかった!」なんて経験をされた方もいると思います。
プロのスポーツ選手になるような人ですから、この記事を書いている私や読んでいただいているプロスポーツ選手ではない、なれなかった人とは違い、身体的な素質に恵まれている人が少なくありません。
「トレーニングしてもなかなか筋肉がつかない」
そんな悩みとは無縁の人です。
筋力トレーニングは時間はかかっても確実に成果を得られるのでやらない理由はないのでは?
もし、あなたが体に恵まれていると思えないのであれば、筋力を向上させることは確実に今より向上できる要素です。それはスポーツの技術が上手くなるよりも確実です。
だから、
やらない理由はないのです!
ただ、あくまで「筋力があれば上手くなる」ではないので、時間などかける労力は競技の練習などとのバランスを考えた上で実施すれば大丈夫です。筋力トレーニングそのものが目的の方と同じように筋力トレーニングを実施する必要はありませんよ。
名古屋市昭和区・瑞穂区パーソナルトレーニングGlimSC