車が走るために燃料をどの位使うかを表す「燃費」の表現の仕方が日本と欧米と違うようです。
- 100kmの距離を走るのに5リッターの燃料で走る車
- 1リッターの燃料で20kmの距離を走る車
AとBは同じ量の燃料で同じ距離を走ることができますが、表現の仕方の違いだけではなく物の考え方の違いを表しているようで面白い思いませんか?
このような考え方の違いは、筋力トレーニングのプログラムなどを考える時にも参考になりそうです。
「目的の為に何が必要か」と「物で何ができるか」どちらに関心があるのか?
- 100km先の目的地に行きたいなら、5リッターの燃料を用意する
- 1リッターの燃料(物)で20kmの距離走る(出来ること)
これを筋力トレーニングに置き換えて考えてみます。
- ジャンプ力を向上させたい(目的)の為の、準備としてスクワットの挙上重量X倍を目標に向上させる(用意する)
- スクワットの挙上重量を体重のX倍にすると、ジャンプ力が向上する
結果だけ見れば同じかもしれませんが、この違いを認識していることはトレーニングのプログラムを考える際には大切だと思っています。
筋力トレーニングもその中に含まれる運動も全ては何かのための手段
筋力トレーニング(有酸素・・トレーニングの種類)もその中に含まれる運動(スクワット・腕立て伏せ・・・)も、全て、それをすること自体が楽しいという人以外にとっては、何か別の目的のための手段のはずですが、その運動をやること自体が目的になってしまっている様に見えるケースを目にするからです。
筋力トレーニングであれば、スクワットがどんなに良い運動だとしても適切なフォームで実施されることが前提です。覚えるだけであれば良いのですが、身体的な問題で難しく時間がかかる方も見えます。そんな場合に必要なのはスクワットに拘ることではなく、その人が少し頑張ればできる他の運動で身体能力などを向上させる方がよいのではないでしょうか?
有酸素運動の方が分かりやすいかもしれません。
普段、車や電動自転車ばかりで自分の脚(体)で移動することをしていない方が、いきなりジョギングを始めたり、HIITと呼ばれる高強度のインターバルトレーニングを始めることに無理があるのは、一定以上のご年齢の方であれば経験的にも納得ができるのではないでしょうか?
目的のために何が必要で何から始めるか
トレーニングの場合、目的のために何が必要かと考えると間違いや無駄な努力を少なくすることができます。
その上で色々な運動がどのようなメリットがあるかを知っていることで、必要な運動の優先順位などを決めることができます。
何もしていない方が、思い立って運動をはじめてみようということを否定するつもりはありません。
何の為にスクワットを始めたのかな?
はじめてみて「上手くできない・体のどこかが痛い」などが生じた場合は、そこで無理をせずに一度立ち止まって「何の為にスクワットを始めたのかな?」と考えてみてください。体を痛くするためではないはずです。
パーソナルトレーニングなど誰かに教えてもらうのであれば、なぜその運動をやるのかを聞いてみましょう。そこで納得してから始める方がフォームなどへの意識も高まると思います。
名古屋市昭和区・瑞穂区桜山パーソナルトレーニングスタジオGlimSC
パーソナルトレーナー:オザワ