体幹トレーニングという言葉が流行ってから、既に10年以上は経ったと思います。
今も現役で活躍しているサッカーの長友選手がおこなっている場面が紹介されて、それを通して知った方もいるのではないでしょうか?(自動車メーカーのマツダも長友選手を起用していた記憶があります)
そんな体幹トレーニングですが、体幹トレーニングが良いものと考えている方の中には以下のような考えをもっている方はいませんか?
筋力トレーニングで脚・腕ばかり鍛えてもバランス、俊敏性などスポーツで使える筋肉にならない |
⇩ ⇩ ⇩ |
だから体幹が大事 |
⇩ ⇩ ⇩ |
体幹トレーニング |
比較対象として筋力トレーニングを選んでいる
比較対象として、筋力トレーニングに対して体幹トレーニングの良さを考えている人はもう1度考えてみませんか?
そのように考えているあなたが悪い訳ではなく、体幹トレーニングという商品を売りたかった人の考えを受け入れているとのだと思いますが、次の例で考えてもらえると、体幹トレーニングと筋力トレーニングを比べることの意味の無さが、どちらの運動も少しでもやったことがある方なら分かると思います。
腕立て伏せとプランクを比べる
”腕立て伏せ”という運動は筋力トレーニングの1つとして知られていると思います。
腕立て伏せと比べるのは、”プランク”という運動。
プランクは体幹トレーニングの基本のような運動の1つと、女性なども含めて多くの方に知られていると思います。
2つの運動での、体幹の状態を比べるとどちらも同じではないでしょうか?
この2つの運動の違いは腕だけですよね?
- 腕立て伏せは肘を伸ばして手を床について体を支える
- プランクは肘を曲げて前腕を床につけて体を支える
2つの違いは、腕立て伏せは肩甲骨や腕が動かして体の上げ下げをするか、プランクはその姿勢を保持するかですが、腕立て伏せも体が上下している間も姿勢を保つことが前提です。
腕立て伏せでも体幹が機能していないと成り立ちませんよね?
腕立て伏せに限らず、スクワットなど筋力トレーニングの代表的な運動は、体幹が適切に機能していないと成り立ちません。
難しい専門的なことを考えなくても、少し考えて試してみると”体幹トレーニング”という新しい言葉を作って、従来からある”筋力トレーニング”と比較することが意味のないことだと気がつけると思いますよ。