トレーニングを”ただ体を疲れるまで動かす”ではなく、”フォームを気にしておこなう”ようになると、時々おこる問題について書きました。
フォームを気にするのは良いことですが出来るとは限らない
フォームを気にすることは、適切にトレーニングを行うために絶対に必要なことです。
フォームを気にするようになった人は、上手く出来ると成果に繋がりやすいだけではなく、精神面でもその日のトレーニングを頑張れたという達成感、満足感も高まり、続ける意欲も維持出来ることが多いので、それは良いことだと思います。
ただ、いつも気にした通りに出来るとは限らないのが現実です。
特にトレーニングの経験が短いうちは当然と言って良いかと思います。
そんな時にやってしまいがちなのが。。。
納得がいくまでやる!
筋力トレーニングの場合は、事前に強度と量を設定します。
「重量、回数、セット数」というのがあるのは、トレーニングを1度でもやってみたり、考えたことがある人は知っているのではないでしょうか?
この設定を適切に変えながら、少しずつ身体能力を向上させて行きます。(スポーツ選手であれば試合から逆算して計画的に変更して調子を整えます)
そのような大事な意味があるのですが、それを邪魔するのが”納得するまでやる”です。
例えば、5回、3セットで設定しているのに、「上手に出来ていない、出来ていないような気がして」それ以上の回数、セット数をやろうとしてしまうことです。
これはトレーニング経験が短いからこそ起きやすいです。
というのも適切なフォームである程度出来るようにはなっていても、まだまだその日の僅かな体の調子や疲労の変化に対応してフォームを気に出来るまでにはなっていません。だから適切なフォームでは出来なくても少しフォームが変われば持ち挙げたりすることは出来る状況が起きやすく、出来るまで何回も違うフォームで続けることをやってしまいがちです。
まだ出来るような気がしても、出来ない状態に
フォームを気にするようになって、少しは出来るようになってきた位の経験を積んだ時に、その日の最初のうちは出来ていたのに段々出来なくなったり、最初から何か調子が悪いという時の対応力はまだ身についていないのが普通です。
体の状態は変化し、いつも同じではない
最初のうちは出来ていたのに気にしても段々出来なくなった場合、その要因は体の疲労の可能性が高いです。
最初から今日は調子が悪いという日は、生活やスポーツなどで既に疲労していたり、座りっぱなしなど長時間体を動かしていなかったために動きにくいなど、トレーニング以外の時間の体の使われ方によって適切なフォームでおこなうために必要な部位が使いにくくなっていることが考えられます。
これらは経験値が上がってくると、ある程度その変化に対応した気に仕方ができるようになりますが、規定の回数内でそれが出来ないということはその経験が足りないか、本当に疲れていて難しい状態のどちらかだと考えられます。
使いたい部位は既に疲労しているから十分では
”そんなに疲れていない!”という方もいると思いますが、適切なフォームでおこなうために仕事をした部位は既に疲労をしているから、持ち挙げることは出来ても違う部位を使うフォームに変わってしまうと考えれば理解していただけると思いますがどうでしょうか?
そのような状態で、続けることは無駄に疲れたり、適切なフォームで行いやすい体を作ることを考えるとマイナスでしかないことをしていると思いませんか?
結果的に、長い目線で見ると本当に欲しい成果から離れてしまう可能性がありますよ。
チャンスは5回x3セットの15回しかないと考えて、その日の出来栄えに左右されずに集中してやることが1番ですよ。