トレーニングの適切なフォームは、知ったから直ぐにできるとは限りません。
人によってかかる時間の違いはあったも、出来るようになるために時間が必要なのはこれまでも書いてきました。
そのような出来るようになっていく過程で少しずつ適切なフォームに近づけていくのですが、ある程度出来てきた時にそれを正解(もう出来た)とは思わない方が良いというのが今回の話です。
今、「分かった・出来た」と感じているのはその時点のベスト
適切なフォームに近いところである程度出来るようになると、「使っているところを感じることが出来る、体への違和感がなくなる」など、何かしら体でも出来るようになってきたことを実感できるようになります。だからこの時点で出来るようになったと言っても間違いではないことは確かです。
ただ、それは今の時点でのその人のベストです。
今の時点でのベスト
特に、初心者から始めて少し出来るようになった状態は、あくまでその時点でのその人の体で出来るベストです。
その時点のベストを続けていくことで以前よりも弱かったところに筋力が向上し、理想に近いフォームで出来る再現性も高くなりより理想に近いフォームで出来る可能性が高くなります。
出来るようになると出来ることが増える
筋力トレーニングで1番分かりやすいのは、扱える重量や回数です。
重量なら最初は自分の体重だけだったのがバーベルを使って20kg→25kg→30kgのように重量が増やせます。
回数なら5回→6回→8回のように増やすことができるでしょう。
他には、難してくて出来ないと考えていた運動も、他の運動で体を作っていくことで出来るようになります。
「出来る・分かる」で安心するより、もっと出来るようになるという可能性を
トレーニングに限らず、何かを始めたらその早く成果を「感じたい・得たい・分かりたい」と考えるのは当然のことだと思いますし、「分かった・出来た」は自分が努力していることが正しいと感じられるので、その気持ちも理解できます。
ただ、少し出来た時点で「分かった・出来た」とそこを着地的と考えてしまうと、まだギリギリ出来ている状態の辿りついた過程の場合、頭では「分かった・出来ている」と思っているけれど体がついていっていないという、第3者からみると出来ていないという状態になりがちです。
そうすると、本人は「努力しているのに(第3者からみると出来ていない)成果が出ない」という残念なことに繋がってしまいます。
分かったと思うより、適切なフォームでやるための意識を持ち続けることが向上するために大切ですね。
精神的な面でも!
トレーニングは少しずつでも、今のその人より良くなっていくための運動です。
直ぐに頭で分かろうしてもそれは今のあなたの体を基準にしているに過ぎず、体が良くなれば出来ることが増えるのだから、分かったと思うより自分で枠を決めずにトレーニングをした方が楽しいと思いますがどうでしょうか?