今回は、毎回のトレーニングで運動の種目を頻繁に変えることが、トレーニングとしてどうなのか考えてみましょう。特にパーソナルトレーニングを利用されている方は、知っていただけると参考になると思います。
運動の種類が毎週(毎回)違うと飽きずに楽しい
運動の種類が毎回違うと”飽きずに楽しい”という方は少なくないと思います。
そしてそれは、感じるという感覚の話なので良いとか悪いとかを考えることではありません。
ただ、トレーニングとして適切な方法なのかという面から見ると考えてみましょう。
トレーニングをしたいなら適切な方法ではない
一旦、感覚の部分を無視して結論から書くと、トレーニングをしたいと考えているのであれば適切ではありません。
ただこれも、もしあなたがトレーニングに何を期待をしていかにもよります。
”家でじっとしているよりはマシ”
あなたがトレーニングに期待していることが、家でじっとしているよりも楽しく体を動かすことができれば良いと考えているのであれば、そこまで拘る必要はないのかもしれません。
そうではなく、せっかくトレーニングをするのは、ただ体を動かす以上の何かを得ることと、怪我など体を痛めるリスクを最小限にしたいと考えているのなら続きを読んでください。
トレーニングを適切におこなうために適切なフォームが大切
トレーニングを適切におこなうためには、適切なフォームで運動を実施することです。適切なフォームで運動をおこなうことで、運動から効果を得られ怪我などのリスクも少なくすることができます。
そのため、現実的に考えると以下のような流れが必要になります。
- 適切なフォームを身につける
- 身についた適切なフォームでさらに運動する
ステップ1:適切なフォーム身につける
適切なフォームで実施することは大切なことを頭では理解しても、直ぐにできるわけではないことがほどんどです。(ここで直ぐに出来ている思ってしまう勘違いも多いです)
適切なフォーム身につける過程もトレーニング
最初から頭で理解した通りでに出来なくても残念ではありません。
適切なフォームを身につけるために、色々気にしながら運動をする過程もトレーニングです。だから出来るようなれば何かが変わると希望を持ちましょう。
体の使い方を覚える=フォームを身につける
もっと流行りというか腑におちそうな言葉で表現をすると、体の使い方を覚えていると考えると頑張れそうではありませんか?
身につけるために必要なのは工夫しながら繰り返し行う
身につけるのに必要なことは、繰り返しおこなうことです。
この過程でただ闇雲に繰り返すのではなく、工夫をしながら行っていただくのがパーソナルトレーナーの大事な役割です。
同じことを繰り返しているわけでない
この過程で意識しておくと良いのは、同じ運動をしているけれど同じことを繰り返しているわけではないことです。必ず最初に意識してもできなかったことが少しずつ出来るようになる進歩があるはずです。
ステップ2:身についた適切なフォームで更に運動する(繰り返し)
ステップ1で時には、もどかしい思いもしながら身につけた適切なフォームを使って更に運動をします。ここが多くの人が筋力トレーニングにイメージをする過程ではないでしょうか?
運動の種目は同じでも、”重り・回数・セット数”を少しずつ出来るようになるのに合わせたり、数週のサイクルで少しずつ変化させていきます。
このような流れで、トレーニングは段階的に進めます。
毎週(毎回)違う運動では適切なフォームを身につける機会がない
ここまで読んでいただいていかがでしたか?毎回違う運動では適切なフォームを身につけるという過程を経ることができないため、適切なフォームで運動をおこなうことは不可能と言ってよいと思います。
トレーニングをしたいのであれば、適切なフォームを身につける過程(繰り返し)が必要です。同じことをしているのではなく、同じ運動の質を改善している考えて頑張りたいですね。