スポーツのためだけではなく、動くための機能の維持・向上のためのトレーニングを探している方に、”動作を鍛える”という言葉が刺さるのでしょうか?パーソナルトレーニングのwebやSNSなどで目にしたことがある人もいると思います。
”動作を鍛える”という言葉単体で使われている分には、どのようにでも解釈が出来るので間違いか難しい話をする必要はないのですが、あきらかに間違えた認識での発信をみることがあります。
”筋力ではなく、動作を鍛える”は問題ありです
”動作を鍛える”トレーニングの良さを”筋力”と比べて使っている場合は、問題ありです。そのパーソナルトレーナーやジムが”動作を鍛える”という意味を適切に理解していない可能性が高いからです。
動作(動く)が出来るのは筋力の大切な要素
どのような動きでも筋肉が力を出しているは間違いありません。ですから、筋力だけが大切ではないのは理解できますが、動作から筋力を切り離して考えることはできないと思いませんか?
動作のことに触れる以上は、筋力も大切な要素のはずです。
それにも関わらず、このような間違いを犯す理由は、筋力を鍛えると考えている筋力トレーニングについて知らないからではないでしょうか。
筋力だけを鍛えるのが筋力トレーニングだと考えていませんか?
筋力トレーニングという名前の通り、筋力を向上させるのに最適なのは間違いありません。
ただ、適切に筋力トレーニングをおこなうためには、筋力だけを鍛えるということ出来ません。
筋力を鍛えるためにも”適切なフォーム=動作”が必要ではありませんか?
筋力トレーニングで適切な効果を得ようとするためには、適切なフォームが必要です。
”適切なフォーム=動作”ではありませんか?
お尻を使う!という意識だけでどうなるものでもありません。
スクワットでお尻の筋肉を鍛えたいなら、お尻以外の体の部位もそれぞれが適切に働き、股関節を適切に使うフォームが必要です。適切なフォームとは動作という言葉にも置き換えられますよね?
動作と筋力を比較していることはおかしいです
適切な方法の筋力トレーニングを知っているのであれば、動作と比較をして優劣をつけるのはおかしいことに気がつけると思いますがどうでしょうか?
筋力トレーニングはできていると勘違いしやすいかも
腕立て伏せやスクワットなど、筋力トレーニングの運動は基本を覚える機会のないまま気がついたらやらされていたという流れから、何となく出来ているような気がして新しいモノを求めたくなるのかもしれません。
目新しい運動に目を向ける前に、地味な筋力トレーニングを見直す方が適切な動作についての考えが変わると思いますよ。