スクワットという運動のやり方で、「スクワットで膝を前に出さない」のほかに「背中を丸めない」というのをよくみるかと思います。過去記事で膝に注意を向けるより、「お尻を後ろにひく」をおこなえば、結果的に膝も必要以上に前にでることはないし、「してはいけない」より、「しなくてはいけない」に集中したほうがよいですよという記事を書きました。そんなわけで、「背中を丸めない」ではなく「腰、背すじを伸ばす」に集中し、そうしたほうがよい理由を簡単に書きたいと思います。
腰、背すじを伸ばし(胸をはり)おこなって欲しい理由
- 傷害予防のため。
- 太腿の裏やお尻など、脚の裏側の筋肉郡を使うため。
1.腰などを痛めない傷害予防のため
膝のときと同じですが、ヘルニアなど腰を痛めない傷害予防のためです。腰を伸ばした姿勢に対して、丸まった姿勢では、椎間板に均等ではない偏った過度の圧縮力が発生したり靭帯への負担がかかるからです。若干反り気味くらいが、背中の筋郡の発揮できる力が大きいとされています。(反りすぎももちろんよくないです。)
2.太腿の裏やお尻など、脚の裏側の筋肉郡を使うため
使えるという表現が適切か悩ましいのですが、太腿の裏側の筋肉(ハムストリング)も使ってスクワットをするための適切なフォームに必要な条件の1つです。これにお尻を後ろにひきながら下がるという動作を組み合わせておこなうことで、太腿の裏やお尻などの筋肉郡を使ったスクワットができる条件がそろいます。
スクワットはよい運動ですが、適切なフォームであることが前提です
逆から考えると、腰を伸ばしてできない、お尻を後ろに引けないのであれば、無理にスクワットをする必要がないということです。その理由は、そこで間違った運動を繰り返してもその効果を得られず、場合によっては身体を痛めてしまうからです。スクワットに限らず、筋力トレーニングでおこなう運動が怪我などの要因となってはいけません。他の運動からはじめればよいと思います。
自分でいろいろ試して、「どうも出来ていないみたいだぞ?」と思ったとき
自分で試してみて、その際に身体に違和感を感じたら、そのキツサがトレーニングだと思って「無理しない」でいただければと思います。また、次ぎのような場合も注意が必要かもしれません。
ネットの動画や画像、雑誌、本などでも疑問があるものが少なくない
ネットや雑誌などの情報を参考にされる方は少なくないかと思います。この記事を含めて、そういう目で見ていただいてよいのですが、一般の方だけでなくパーソナルトレーナーやお医者さんや治療家など専門家と思える人が書いているものでも、そのように思えるものは少なくありません。これは、記事がかならずしも間違っているというケースだけでなく、文章だけだとどうでも解釈できそうとかそういったもの含みます。
書いてある通りにやっているつもりで何か感じたら
そうした情報とおりにやっているつもりでも、何か違和感などを感じたら、やっぱり無理をしないことです。記事そのものが間違っている場合もあれば、文書での表現が上手く伝わっていない場合など、原因は色々あるかもしれませんが、「違和感」を感じているという事実に目をむけて無理につづけないことです。
適切なフォーム、頭では分かったけれどなかなか出来ないという方は
そういった場合は、パーソナルトレーナーなどを頼っていただくのも1つの方法かと思います。トレーニングが趣味であれば1人で悩まれたり試行錯誤されるのも楽しみの1つかもしれませんが、そうでない方はその部分を第3者の意見を聞いてみるという感覚でパーソナルトレーナーを利用されるとよいかと思います。この際もパーソナルトレーナーが言ったから絶対ではなく、身体に違和感などどうも変だと思うことがあれば、さらに他の人の意見を聞くなどされたほうがよいかと思います。
まとめ
後半は、スクワットからは離れましたが、適切なフォームが大切だとこのサイトで繰り返し書いているのは、まずは安全にトレーニングをしていただくためであることが伝わればと思います。