GlimSCパーソナルトレーニングの更新コンテンツでは、減量の記事はほとんど書いてきませんでした。そもそも数字(体重)だけにこだわるのはどうかという考えなどからあえて触れずにきたのですが、減量の際の参考になればと思います。
脂肪が減るスピードは決まっている
体重を気にされているかたは、1日1日や数日での体重の増減に一喜一憂されているかもしれませんが、ほとんどの方がただ体重が減ればよいのではなく、脂肪を減らしたいと考えていると思います。そして、食事を極端に減らしてみたり、ある特定のもの(例えば炭水化物とか)を悪者にしてそれだけ抜いたり、いろんなことをされる方もみえるかと思いますが、脂肪が減るのに必要な時間は決まっています。
上限は1週間で体重の約1%
体重が60kgの人の場合は、1週間で0,6kgの脂肪を減らすのが上限と考えられています。もしこれ以上体重が減った場合は、脂肪以外の要素(水分や脂肪以外組織:筋肉など)が減少していると考えられます。ご自分の体重で脂肪を減らすことが可能な最大限のスピードは計算していただけるかと思います。
焦らずに、スピードの範囲内で減量するメリット
脂肪の減るスピードを超えないことで、脂肪を確実に減らし、脂肪以外の組織などの減少を抑えられます。そして、減量には必要な食事量の調整も、そのために必要な最小限の量でよいと考えられます。極端な内容の食事などにより、体重を減らしても脂肪だけではなく筋肉などを減らしてしまうことになります。あせらずに食事の調整をすることがリバウンドしない減量のために必要だと思います。
人の話や宣伝を聞いたときに注目するのはもとの体重
友達、上司、CMなどで、「何kg」痩せた。という話を聞いたときに気をつけてほしいことがあります。それは、もともと何kgであったかということです。宣伝などでは、減少した体重を大きくアピールしているケースが多いかと思います。その数字の大きさに目を奪われてそのダイエット方法などを過大に評価してしまわないことです。
同じ期間に減量できる量はもとの体重により違う
すでに書いたように体重の1%を基準に考えた場合、体重100kgの人の1%は1kgですが、50kgの人だと0.5kgです。そのように考えると、もとの体重が多い人ほど、同じ期間の間に減量できる量が多いことが分かると思います。また、減量中の人は、もとの体重が日々減っていくということも忘れてはいけません。
体重が減ってくればくるほど、1kgの割合が大きくなる
ここまでの説明でおおよそ見当がつくかと思いますが、65kgの方が54kgを目標にしたとします。スタート時には、週当たり最大0.65kg減らすことが可能であった脂肪は、55kgまできたときには0.55kgになります。また、1日に必要とされるカロリーも体重の減少により変わってきます。65kgから64kgに落ちたときと同じ食事量では減らないかもしれません。
体重の1割をどの位の期間で減らすのか
6ヶ月程度を目安に考えると無理がないとされています。このくらいの期間で考えると、減量が本当に必要な人の多くの方が、体重の変化に合わせた食事の量を調整などをしながらおこなえるのではないでしょうか。
自分の身体の変化のスピードの限界は意思だけでは変えられない
ある程度以上は無理しても仕方がないということです。もちろん、体重自体は減るかもしれませんが、脂肪以外のものが減ることは避けられません。長い目で見てどちらがよいかですね。また、体重別のスポーツ選手が急激に減量するような減量を、そうでない人が参考にしないほうがよいのではないと考えます。
まとめ
減量のペースについて、少しでも参考になればと思います。数日で2kg減ったとかよく聞きますが、その2kgは少なくとも脂肪だけが減ったわけではないことが伝わればと思います。そして、自分の意思ではなんともならないスピードがあることを知っていただければ、ムダに焦ったり、がっかりする必要もないのが分かるのではないでしょうか?。