このサイトでは、主にパーソナルトレーニングを検討されている方など、トレーニングの経験が少ないかほとんどないけれど、はじめてみたいと考えている人を想定して書いています。ですから、カウンセリングやパーソナルトレーニング中に、お客様に実際にご質問をいただく内容などを元に書いたりしています。
ですが、あえて書いていない内容が「スクワットや腕立伏せなど運動のおこないかた」の説明です。
その理由を今回は書きたいと思います。
運動のおこないかたは、すでに沢山の人が書かれている
すでに沢山の情報が溢れ、どれが適切なのか見分けるのは難しいかもしれません。実際に、動画でモデルとなっている人が説明どおりできていないケースもみかけたりします。でもそれを見分けるのも難しいでしょう。そういった状況で新たに情報を発信して、パーソナルトレーナーという立場で考えた場合あまりメリットがないと考えています。また、情報を探されている方にとっても多くの情報の1つとでしかないでしょう。トレーニングの経験がない人に必要なのは、できないときにどうしたらよいかではないでしょうか?
パーソナルトレーナーは不要な挫折を少なくするための存在
運動の方法を広く紹介するのはオザワの役目ではなく、そこではケアできない部分を対面で指導させていただくことだと考えています。ご自身でトレーニングをしたときにおきるであろう試行錯誤、書いてあるとおりにできないことでおきる挫折などがないよう、できるだけ効率よくトレーニングをしていただけるようなサポートをするのがパーソナルトレーナーの役割だと考えています。
「画像、動画、文章」どのように伝わり、おこなわれるか分からない
合ったこともないトレーニングをされた経験のない方1人ひとりに、オザワは正確に伝えることはできません。伝わっているのかを確かめることも、もちろんできません。ときどき運動の説明のあとに、「痛みや違和感があったら中止しましょう。」などと書かれているのをみかけますが、そうした説明をつけなくてはいけないような説明であればやらなければよいのにと個人的には考えています。
伝えたいとおりのフォームでおこなえいるか分からない
痛みや違和感が生じた状況が、伝えたい通りの適切なフォームでおこなっても生じているのか、できているつもりだけどできていなくて生じているのか分かりません。
情報を利用される人が「できているつもり」でおこなっていて、痛みや違和感が生じた場合にどのように思われるでしょうか?
この運動は自分に合わない。書いてあることがおかしい
その情報はその人には役立たなかったことになり、やってみた人はそこに取り残されてしまうのではないでしょうか。それでも試行錯誤をしてなんとかしようと頑張るかたの多くも、成果があらわれることなく挫折してしまうのではないでしょうか。(トレーニングの経験が豊富な人であれば情報の選択もできます。また、トレーニングが好きな方は、そうした試行錯誤はむしろ楽しみの1つであるかもしれません。)
必要なのは適切な内容の説明だけではなく、できない場合にどのようにしたらよいかでは?
パーソナルトレーニングを検討されている方は、そもそもそういった運動のやり方を見ても上手くできないなど、何か困ったことがあると考えています。ですから欲しい情報は、できない場合にどのようにしたらよいかだと思います。こうした情報を発信するのは、適切な方法を発信するいじょうに難しいと思います。おおよその傾向はあったとしても、実際にその方を見させていただかないとオザワの場合は分かりません。
まとめ
トレーニングの情報がムダであるということではありません。自分のできることと役割を考えた場合にそうした運動の方法をオザワは書く立場ではないと考えているだけです。そうしたことも、パーソナルトレーニングを検討されている人の参考になればと思います。