パーソナルトレーニングを受けようと思われるかたは早く成果を得たいと考えていると思います。そして、パーソナルトレーナーはそれに答えたいと考えています。
パーソナルトレーニングを検討されている人は、全くトレーニングの経験がない方ばかりではありません。もともとトレーニングに関心もが高く、既にいろいろなトレーニングな試されているかたも少なくありません。
そしてそんな方のなかには、
「効いて感じがするか」
「筋肉痛が酷い?か」
こうしたことをトレーニングで重視されているように思えるかたがいます。
でも、ときにはそのような考えが、成果の妨げになっていることも少なくないと思います。
なぜそのような状況になるのか?
「効いている」感覚や「筋肉痛」に関心をもつことを全て否定するわけではありません。なぜなら、適切にトレーニングがおこなわれていれば、結果的にそれらの感覚や翌日の身体に生じることがあるからです。
ただ、今回の話に当てはまる方の場合、
「成果を得るため=効いている感じ、筋肉痛」
トレーニング中と翌日の関心が、この2つに集中してしまうのはなぜかを推測してみたいと思います。
過去にそれで何となく成果が出たから
1番多いのは、過去にそのような考えでトレーニングをおこない、「効く」「筋肉痛」を経験して成果があったからかもしれません。こうしたトレーニングの成功体験が、考えの基本になっている方が少なくないようです。
でももう1度、本当にそのときのトレーニングの考え方や具体的な方法が適切だったから成果があったのか考えてみません?
数ヶ月位であれば、どんな方法でも向上する
何もしていなかった人の場合、最初の数ヶ月については極端な話、何をやっても体力が向上する、したように感じると思います。
ですから、数ヶ月程度の期間でトレーニングを中断された場合、
「また次ぎに頑張るときはこの方法とこの期間で大丈夫」
どのようにトレーニングをされたかに関わらず考えられるようになっても当然かと思います。
そして、その期間で向上した(したように感じる)身体で満足されているのであれば、以下に書く話は必要ないことかもしれません。
さらに成果を求めてトレーニングを継続された場合
- 1年続けてもあまり変わらなかった
- 自分の思っていた様子と違う変化がおきてしまった
このようなケースをよく聞きます。
続けてもあまり変わらなかった
最初の少しの成果のあと、さらに続けたけれど変わらなかったという経験をされている方もみえるようです。
これは、何をしても向上する期間を過ぎてからのトレーニングに何かが足りず停滞したり、頑張り方に問題があって期待した成果と違う変化が生じてしまったと考えられます。
「トレーニングの負荷を少しずつ増やす必要がある」
なんらかの理由により、負荷を上手に増やせなかったことが原因の1つだと思います。
- 負荷の増やし方が分からなかった。そうした意識がなかった
- 身体を痛めそうで、結果的に増やせなかった
自分が思っていた様子と違う変化がおきてしまった
これは、タイトル自体があいまいなのでもう少し具体的に書くと、
- 思ったような体形にならなかった
- スポーツのためのトレーニングで、重いものは挙げられるようになった。でも、あまりスポーツへの影響がないかむしろマイナスが生じたような気がする
得意なこと、もしくは効いた感じがする運動ばかりを沢山やっていたのでは?
効いた感じというのはけっして悪いことではありません。ただ、本来トレーニングはその人の身体や目的のためにおこなうことが第一のはずです。ですが、容易に「効く」「効かせる」ことができる得意であったり、その運動がスポーツの動きに似ているからとおこなったり、負荷を増やすことが可能な運動に偏っていったのではないかということが考えられます。
上半身に偏ったトレーニング
上半身の運動は、下半身の運動とされている運動にくらべて、フォームが多少適切ではなくても、怪我につながりにくいことや、向上するために必要な重量じたいが経験の少ないかたの場合は低いケースが多いです。そのため上半身はトレーニングと呼べる効果的な負荷で運動をおこないやすいです。下半身もトレーニングをしていないわけではないと思うのですが、色々な理由から、結果的に下半身には十分な負荷がかけられていないようなケースです。
肩がごつくなったり、腕が太くなった気がするんだけど・・・
望んでいないのにそうなってしまうのも不本意だと思うのですが、そんな方は肩の運動しているときは、キツクて効いてる感じがしてよかったのではないでしょうか?
「あと1回」と、必死になってダンベル挙げていませんでしたか?
でも、そもそもその運動は、あなたがそこまで頑張る必要がある運動だったのでしょうか?
自分に適切という視点から1度考えてみては
「1年おこなってもあまり変化がおきなかった。」「自分の望んだ成果と違う変化がおきた。」
どちらも自分にとって適切なトレーニングという考えが残念ながら足りなかったのかと思います。
使う器具とか、XXトレーニングとか目先を変えて解決しようと考えるより
トレーニングそのものが適切におこなわれていたかを振り返ってみてはいかがですか?そして、あなたの目的のために本当は何が必要かを考えたほうがよいのではないでしょうか?
効く、効かないはそのあとでも
目先のキツサで自分がトレーニングをしたという満足感を得て良しとしていませんでしたか?効くとか効かないは、他の押さえるべきことをおさえてから考えればよいのではないでしょうか。押さえるべきところとは、適切なフォーム、プログラムの運動の選択などトレーニングで効果を得るために必要なことです。
そして、「トレーニングはあくまで手段」だと考えたほうがよいと思います。
パーソナルトレーナーの立場から
効くにこだわっていると感じられるお客様の場合、そのご要望に答え、その方が効いている感じがする運動を並べるという考えも、お客様のご期待に答えるという意味では間違いではないかもしれません。お客様によっては、そういった要望に答えるのが仕事と思われているかもしれません。
ですが、GlimSCのオザワの場合は、今、お客様に必要がない運動はおこないません。また、本人ができていると思われている運動でも、できていなければ「効く、効かない」はひとまず忘れていただいて、適切におこなっていただけるようなアドバイスか、難しいようであれば別の運動を提案しています。
「将来的にお客様の本来の要望に答えることになるトレーニングしていただきたい」
6ヶ月~1年指導させていただいて、お客様が何も変わっていない。思っていたことと違う変化がおきてしまう。そのようなことがおきて欲しくありません。
まとめ
トレーニングに限らないと思いますが、過去の成功体験ってなかなか忘れられないものかもしれません。
運も成果を左右するものなら仕方がありませんが、トレーニングは適切におこなえたかです。
成果があがらないのであれば、ご自身の拘りから離れてみることも必要ではないでしょうか。
名古屋市昭和区GlimSCパーソナルトレーニングスタジオ
パーソナルトレーナー オザワ