GlimSCパーソナルトレーニングでは、特定の器具を使用することを優先してトレーニングのプログラムを作成しません。
少しトレーニングの経験がある方なら当たり前のことと思われるかもしれませんが、パーソナルトレーニングを検討されている際に、ジムにある器具の種類も選択の基準にしている方もみえると思います。
今回は、器具の中でもバーベル、パワーブロック、ダンベルなどの、筋力トレーニングと聞いて想像する一般的な器具ではなく、TV、ネット、雑誌などで紹介される楽しそうな?新しいトレーニング器具についての記事です。
TRXサスペンショントレーニングもその1つ
TRXの場合は、基本的には重りは使用しません。自分の重さ(体重)を用いて、自分の体だけではできない運動ができる器具です。重たいものを扱いませんので、トレーニングになれていない方でも怖さなどを感じずにやってみたいと思える器具だと思います。
こうした気軽さはメリットでもあり、時にはデメリットになるのでは?というのが、今回の話です。
TRXが気軽だからこそ気にしたいこと
基本的に自分の体重以上の負荷はかからないため、健康な方であれば多少フォームが悪くても怪我の恐れが低いことはメリットかもしれません。でもそれに甘えていると、肝心なトレーニングの効果を得ることもできません。
こんな筋肉痛には喜ばない
マシンのように軌道も決まっていませんから、TRXは自由に動けます。それはTRXのよいところではありますが、自由というよりフォームが決まらず、体が振り回されたりブレブレで実施しているとどうなるでしょうか。トレーニングの翌日は色んなところが筋肉痛かもしれません。そうすると「やっぱりTRXはキツイて効果があるな」と満足される人もいるかもしれません。
ただこの現象って、多くの人が経験されているこんな状況と同じではないでしょうか?
(筋肉痛自体が運動の効果ではないというのもありますが別の機会に)
「スノーボードで初心者が緩斜面で転びまくった」
↓ ↓ ↓ ↓
「翌日は全身筋肉痛」
トレーニングではなくストレス解消としての運動であればあり?
ストレス解消のために楽しく運動したいだけであれば、怪我をしない範囲であればスノボードなどと同じでよいと思います。トレーニングではなく、楽しいという娯楽性を求めて時々おこなうくらいであれば、多くの人にはそう問題にすることでもないかと思います。グループで楽しくおこなうのもよいでしょう。ただ、「パーソナルトレーニング」としてあくまで「トレーニング」をおこないたいのであれば、全く正しくありません。
キツイから初心者には難しい?
以前の記事にも書きましたが、TRXはトレーニング初心者にこそお勧めできる器具です。
ですが、TRXサスペンショントレーナーは、アメリカの海軍特殊部隊が派遣先でトレーニングをするために、パラシュートの生地を使い製作したものがルーツなどという話もあるように、キツイトレーニングのようなイメージをもたれていたり、それを期待?しているかたも少なくない気がします。
でも、無駄にキツイのは使い方の問題です。
運動の選択と強度の調整を適切に
これはTRXに限った話ではありません。
選ぶ運動と強度調整を適切におこなうことで、初心者にも適切で必要があれば器具を使わない場合よりも強度を落として運動をすることも可能です。
「トレーニング」なら全てをTRXでというのは同意できない
沢山の種類の運動がおこなえることも売りの1つであるTRXですが、全てをTRXでおこなうという「器具ありきな発想」には同意できません。これは全てをバーベルでも同じです。トレーニングの目的とその人にあった運動かが1番大切なことです。どの器具を使用するかは、手段の1つであり器具が優先されるべきではありません。
まとめ
TRXは運動やトレーニングに親しむためのきっかけの1つになる器具かもしれません。でも、本当にトレーニングをしたい人は、きちんと考えて取り入れないと、テレビでスポーツ選手が使っていたのと同じ流行の器具を使っているという満足感は満たすための器具になってしましますよ。
GlimSCパーソナルトレーニングでも使用しているのでTRXを敢えてとりあげて書きましたが、この話はTRXに限りません。今後、どんな流行がおきるか分かりませんが、現在だとTRXと同様に「ファンクショナル」などという言葉をつけて紹介されている器具全般にも言えることかと思います。
パーソナルトレーニングスタジオGlimSC パーソナルトレーナー 小澤
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