特にプロ野球などがオフシーズンの冬はスポーツ選手の「肉体改造」なんて言葉をよくみるようになります。
その中でよく目にするのが、「身体を大きくする」、「体重が何kg増えた」などという記事。
こうした記事を見て人によって考えることは違うかと思います。
特にスポーツをされていない多くの人はもちろん、スポーツでもマラソンやロードバイクなど持久系の競技をされている方は
「筋トレして身体が大きく(重く)なるのはイヤ!」
このように考えるかもしれませんし、
野球選手であれば、憧れのプロの選手が「何kg増えた」という記事をみると、
「自分も筋トレして体重を増やそう!」
などのようにまったく反対の考えを持たれるのではないでしょうか。
でもそもそも筋力トレーニングに
「体重を増やす」
そのような効果?はあるのでしょうか?
筋力トレーニングに限らず、トレーニングだけでは体重は増えない
筋力トレーニングはもちろん、有酸素運動などと一般的に言われているジョギングなども含めて、体重が増えるということはありません。筋力トレーニングだって身体を動かしているのに、体重が増えるって何かオカシイと思われている方も少なくないかと思いますが、それはその通りです。
増やすことが可能なのは筋肉量
筋力トレーニングでは体重ではなく「筋肉量」を増やすことが可能です。これは仮に体重にほとんど変化がないのであれば、「体脂肪率の低下」ということになります。こうした面を上手く利用することが、結果的に「シェイプアップ」などつながるかと思います。
(筋力トレーニングの成果や身体えの影響として考えられるものは他にもありますが、今回はあくまで身体の大きさ(体重)の話ですすめます。)
体重を増減は食事の影響のほうが大きい
食事量を増やさない限り、筋力トレーニングをおこなったからといって、はじめる前より体重が増えるということはありません。(減ることはあっても)ですから、「筋力の向上」や「筋肉量の増加」ではなく、「体重が5kg増えた!」と誇らしげに書いてあっても、トレーニングの成果を言っているのであれば、それだけでは良いのかはよく分からないということです。
筋力トレーニングにかぎらず運動量を減らすということをおこなえば、体重は増えるかもしれませんがこれは積極的な方法ではありませんね。ですが、このことは考慮にいれる必要があるかもしれません。
オフシーズンに体重を増やすのは実は簡単?
上で少し書いたように、運動量が少なくなると体重は増えるかもしれません。そして「肉体改造」に励むシーズンオフとよばれる期間は、運動量を減らすという意図がなくても試合がなく、チームでの練習も少なくない、運動の量が減るシーズンになるかもしれません。ですから、トレーニングを頑張っているつもりでも、シーズン中に比べれば運動量そのものは多くないというケースは少なくないでしょう。そして、シーズン中に体重が減りやすい選手であれば、終了直後は1番体重が減ってしまっている時期かもしれません。
ですから、特に食事量を増やさなくても、
「体重を増やすのが容易」
そんなシーズンかもしれません。
ただ単に「太っただけ」にならないように
筋力トレーニングなどをおこない筋肉量を増やしつつ体重を増やすということもおこないやすい時期ではあるかもしれませんが、トレーニングに励んだつもりで、実はどちらかというと「太ったのでは?」ということも生じやすいともいえます。太るのではなく、「強く」なりたくて体重も増えるというのを間違わないようにする必要があるのではないでしょうか?
でも、とりあえず「大きく」しといて「絞ればいいのでは?」などという発想をする方もみえるかもしれませんが、それって、スポーツ選手や普通の人が健康的に身体をつくろうと考えた場合に、単純にムダが多いと思いませんか?このことについてはあらためて。
まとめ
筋力トレーニングと体重の関係を簡単にまとめると。
- 筋力トレーニングで体重が増えることはない
- 体重が増えるのは食事、もしくは運動量の低下
ですから、体重を増加したくない人、増やしたい人それぞれの方に伝えたいのは、
体重を増加させたくない人
心配する必要はありません。体重を減らすことはあっても増えることはありませんし、筋力や柔軟性の向上など、筋力トレーニングのメリットはこうしたことを気にされる方にも役立つはずです。マラソンなどをされている方にも役立つと考えます。
体重を増加させたいと考えている人
増やしたいのであれば食事も増やす必要がありますが、急激に過剰に増やすことを考えれば「太ったと」いう状況になりがちです。シーズンオフなどで運動量が減るような環境であれば、そうした配慮はより必要になるでしょう。また、なぜ体重を増やしたいかは考える必要があるのではないでしょうか。それを考えないと、結果がでなかったときに「体重を増やしたから」「筋トレをしたから」と、上手くいかなかった原因も間違えてしまうかと思います。また、シーズンオフにしかできないこととらえて集中的におこなえる内容もあると思いますが、1シーズンを通してはもちろん、長く続けたいのであれば、短期だけでどうにかできることは「知れてる」という前提で考えて計画することも必要かと思います。
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