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限界に近づき結果的に「効く」ように感じるでもよいのでは(トレーニングを受ける人は)

今回は先日のつづきです。

こちらのつづき

 関連記事:「筋力トレーニング」あなたは何のために「効く」にこだわりますか?

ここであらためて「効く」の意味を整理してから話をはじめたいと思います。

筋力トレーニングはその運動で狙いとする筋肉というのはありそれは大切なのですが、今回の話ではそうした狙いどうこうではなく「効く感じ」という「やった感」についての話です。

身体の特定の部位(筋肉)にこの運動が効くのか?

「太腿の前に効いている」

「お腹に効いている」

このように、特定の筋肉に効いている感じがすることです。

運動が目的に対して効果的であるかの「効く」ではないことを前提にすすめます。

なぜなら、このような感覚だけで筋力トレーニングをとらえている方がまだまだ多いと感じるからです。

「効く」というのはどんな感覚でしょう

では、具体的にどんな時の感覚なのかを皆さん言われているのでしょうか。

特定の関節のみを動かす運動が分かりやすい

肘なら肘の曲げ伸ばし、膝なら膝の曲げ伸ばしのように特定の関節のみを動かす運動をし、その運動ができなくなるまでおこなったときの使っている部位が熱くなるような感覚が一般的に「効く」とよんでいる感覚だと思います。肘を曲げる運動なら、力こぶの上腕二頭筋が、膝を伸ばす運動なら太腿前の大腿四頭筋が、そのような感覚になります。

特定の関節を動かす運動の時に「効く」という感覚が分かりやすいのであれば、そうでない運動はどうでしょうか?

複数の関節を動かす運動で簡単に効いてる感じがするとき

今回もスクワットを例にして話をすすめたいと思います。

スクワットは、複数の関節を動かす必要がある運動です。下半身だけでも大きくわけて、足首、膝、股関節の3つの関節を動かす必要があります。

スクワットで太腿の前面ばかりすごく効いた感じがする

3つの関節を動かす運動にもかかわらず、太腿の前だけ「効く」感じがする。そんな方は、スクワットを太もも前の筋肉を主に使って膝を伸ばして立ち上がる運動としておこなっているかもしれませんね。では、この場合、「効く」感じがしたからよい運動としてしまってよいのでしょうか?

残念なことにスクワットは「太腿の前の運動」として紹介されていることもある運動です。ですからこれでOkと思われて続けてきた方もみえると思います。

でも効率のよいトレーニングをしたい人がそれでよいのでしょうか?

身体に優しい適切なフォームでおこなえていないケースも

太腿の前ばかり「効く」感じがした人は、適切ではないフォームで、よく言えば「効く」かもしれませんが(良くないですが)膝に負担のかかる動きをされている可能性もあります。こうした方のフォームを修正すると、不思議な感覚になるかたも少なくないようです。

どこも「効く」感じがしていないのに意外に疲れる

フォームを修正すると、「効く」(特定の場所が)感じはなくなったけど、「なんか汗がでる」「意外に疲れた」など、「効く」ことだけが筋力トレーニングだと思っていた人には、新鮮で不思議な感覚のようです。そして人によっては、これでよいのだろうかという不安に変わる場合もあるようです。

適切なフォームのほうが効く感じがしないケース

ここでの適切なフォームとは、太腿の前の膝を伸ばす筋肉だけではなく、股関節を伸ばす太腿の裏側の筋肉やお尻の筋肉なども働くフォームです。使われる筋肉が多くなります。つまり、効くということを考えていないわけではなく、太腿の前面以外もちゃんと使える(効く)ようなフォームということです。ただこのフォームの場合は太腿の前だけで「同じような」動きをしたときより、太腿の前の筋肉の負担は減ってもおかしくないですよね。ということは「太腿前が効く」感じがなくなるかもしれません。でも、この現象があなたにとって悪いことでしょうか?

特定の場所だけにすぐに効かないのは

そもそも特定の部位だけが(目的の部位はありますが)頑張ることを目的としていないからです。最初は苦労される方も多くみえます。それは今までのフォームでやったほうが多くの場合、単純にやりやすいからです。場合によっては、重りの量を減らさないとできなくなったりするケースもあるなど不安になる要素があるので仕方がないかもしれません。

でもそんな時は、それはあたり前のことなので少しの間だけ我慢することが必要です。少し我慢して、そこをこえればトレーニング中に以前ほど「効く」感覚がなくても、翌日、筋肉痛があったりとそんなところでも経験したことがない感覚があるかもしれません。(全て、適切に負荷をかけた場合の話です)そして、適切なフォームでできるようになっても「効く」場合があります。それは限界まできたときです。

「限界なれば結果的に「効く」でよいのでは

限界に近づくとフォームを保つことが困難になってきます。それはその人の弱い部位が原因でフォームが崩れそうになります。そんなときに、少しでもフォームを維持しようとするとその弱い部位などが「効く」感じになったり、またフォームが崩れてしまうと筋力の強い特定の部位に頼るようなフォームになりその部位が「効く」感じになるかもしれません。そんなときにできることは、適切なフォームが崩れないように最大限の努力をすることだと思います。

まとめ

今回は、2回にわたって多くの方がこだわりをもっているように感じる「効く」について書きました。「効かせる」というねらいは大切なですが筋力トレーニングにもイロイロな方法があり、安全で効果的におこないスポーツや日常生活をより活動的におこなう助けとしたい方の参考になればと思います。トレーニングの効果の「効く」と、筋肉に効かせるの「効く」は発想が違うということを考えてみました。

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