トレーニングをこれから始める方は、まずは何から始めたら良いのでしょうか?
まずは目的と個人の状況から運動の種類を考えます
パーソナルトレーナーがプログラムを考えるときは、カウンセリング、評価や実際に運動をしていただいて、目的と個人のトレーニング経験や体力などを把握した上で、どのような運動を選ぶかから始めます。そこには週何回程度トレーニングを実施できそうかなども含まれます。
極端な例だと、ママさんバレーをしていてジャンプ力向上の為に「脚の筋力を向上」をしたいという方が、その手段として「ジョギング」を選び、ペースや時間などのアドバイスを求められたとします。そのような場合は、そのまま「ジョギング」のプログラムをアドバイスするのではなく、「筋力トレーニング」を選択する必要があるということを伝えるのが仕事です。
ジョギングではない!
その方がそれなら「腕立て伏せ」を教えてください。(流石にそんな人はいないと思いますが)と言われたら、確かに「筋力トレーニング」ではあるけれど、ジャンプ力向上のために1番に用いる運動ではないので別の運動を提案することになります。
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最初の「ジョギング」という運動の種類の希望に対して、「筋力トレーニング」を勧め「腕立て伏せ」ではなく「スクワット」を勧めましたが、その理由はトレーニングをする目的が「ジャンプ力の向上」で「スクワット」の最大挙上重量と「垂直飛び」の高さには相関関係があるとされているからです。ただし、最初に始めていただく運動がスクワットである必要はなく、他に適切な運動があればそちらからはじめ、スクワットが適切にできるようにする為の他の運動を選ぶこともあります。最初からスクワットを選択するにしても、画像のような最初からバーベルを担いだスクワットではなく、まずはバーベルなどを使用しないスクワットから始めるなど、個人の体力、経験などを考慮して最初に実施する運動を選びます。
どうしてもトレーニングを始めようとすると、直ぐに腕立て伏せ、スクワットなどのように知っている運動を「まずはやってみよう!」となりそれ自体はスタートして必ずしも間違いではありませんが、目的と個人の能力にあった適切な運動を選ぶところから始めるのが適切な方法です。