オリンピックなどスポーツの大会で度々聞かれる、「調整がうまくいった・失敗した」これについて、トレーニングはどう考えたら良いのでしょうか?
トレーニングでの調整の目的は?
よくスポーツでは調整と言いますが、なんのために調整をするのでしょうか?
競技の技術などはスポーツのコーチの役割ですが、体力面を担うトレーニングはどうでしょうか?
体力レベルを維持、向上し、疲労のレベルをできるだけ下げて、パフォーマンスを高める
トレーニングでの調整は、よりパフォーマンスが高い状態で試合に臨めるようにすることです。
以下のような2人がいたとします。
Aさん
体力レベル:腕立て伏せが最大50回できる
Bさん
体力レベル:腕立て伏せが最大45回できる
この二人が腕立て伏せの回数を競うとします。数日前から全く同じ準備をすれば、Aさんが勝つのは明白でしょう。ですが二人の準備を明確に変えたら、勝負は分からなくなるかもしれませんね。
Bさんとの勝負の5分前に
Aさんだけ腕立て伏せを、全力でできなくなるまでやってもらう
むちゃくちゃな設定かもしれませんが、残念ながらこれに違いことが特にアマチュアスポーツの現場では起きていると思います。(試合が近づくに従い、練習試合を急激に増やすなど)
Aさんは5分前の疲労から、本番であるBさんとの勝負では自己ベストである50回にはとどかず、Bさんがベストの45回できれば勝ちそうではありませんか?
体力レベルが上のAさんが疲労によって、勝負をするタイミングでのパフォーマンスが低下し、体力レベルが劣るBさんに負けてしまうかもしれないわけです。
あなたがAさんなら、
このようなことは絶対に避けたいですよね!
今回は疲労の影響の極端な例でしたが、パフォーマンスの維持・向上の視点からはまた別の記事で書きます。