パーソナルトレーニングをご検討中の方は、トレーニングの流れで
トレーニング後は、パーソナルトレーナーがストレッチング
みたいなのをよく見かけると思います。
でもあたり前のようにストレッチングをおこなうことに疑問を感じたことはありませんか?
この記事でのストレッチングはパーソナルトレーナーがお客様の体を伸ばしてキープするような方法を意味します。
トレーニングの中に不動のポジションを確保するような存在?
パーソナルトレーナーとおこなうトレーニングは筋力トレーニングの場合がほとんどだと思います。筋力トレーニングを適切におこなえていれば、ストレッチングをトレーニンングの時間に組み混むことは時間の無駄です。なぜなら、筋力トレーニングで可動域が失われることはないため、このタイミングでストレッチングの成果として期待されるであろう柔軟性や可動域をわざわざおこなう必然性はありません。また、筋肉痛などを弱める効果も期待される方もいるかもしれませが、そのような効果は期待できないようです。
ですから、GlimSCではストレッチングをおこなうことはほぼありません。
それではなぜ取り入れるのでしょうか?
ストレッチングを「絶対」に入れる理由を想像してみる
これは想像です。
- お客さまのニーズにこたえている(柔軟性といったらストレッチングとお客様が考えていると思い、おこなっている。)
- キツイ運動のあとに、癒し?の時間を提供しようと考えている
- ストレッチが効果的で絶対に必要だと思っておこなっている(トレーニングで柔軟性が改善する方法をしらない)
- お客様と会話をする機会になる
お客様が望んで見えるのなら良いのですが、トレーニングの時間を有効に使うことを考えると、その時間にもう1種目くらい運動をされた方がいいと思いませんか?
運動を中心にどのように進めるか
オザワの立場で考えると、運動の指導をさせていただくパーソナルトレーナーが最優先したいのは、
「基本的にパーソナルトレーニングは、運動をしていただくために、貴重なお時間をいただいている」
運動の指導以外の専門家ができることは、割り切って外すくらいに考えてもよいと考えています。
運動以外で優先したいのは運動の質を上げるための要素
具体的には、
- ウォーミングアップを工夫する
- セット間に必要な休憩をとる
- フォームをキチンと確認し覚えてもらう
特にウォーミングアップは、その運動の負荷を最初から1番負荷をかけた状態ではなく、軽目の負荷から数段回にわけて上げることだけではなく、実施していただく運動の順番工夫することで時間の効率を考えることも必要です。
まず、このような内容に時間を使ったあと、
必要なだけ運動の量を増やす
- 種目を増やす
- セット数を増やす
- 回数を増やす
そのかたのトレーニング経験などに合わせて、時間内でできる内容を増やせばよいと思います。
短い時間の中でどのように優先順位をつけるのか
ストレッチングを入れるのであれば、主役であるトレーニングの時間を奪っていないことが前提で、その上で必要性を考えるという順番になると考えます。
筋力トレーニングも柔軟性を向上させる
適切におこなえば、それ自体が柔軟性を向上させることに役立ちます。ですから、まずは適切におこなえるようにするために最大限の時間も努力も向けたほうがよいのではないでしょうか?
運動の専門のパーソナルトレーナーでなければできないこと
適切にトレーニングをしていただくことが得意だから、パーソナルトレーニングを担当させていただいていると考えています。ですからトレーニング以外のことが必要なのであれば、他の専門の方におこなっていだいたほうがよいのではないでしょうか。
ある程度はご自身でできるようになるのが理想
身体のケアは、お客様ご自身で覚えて自分でできるようになったほうがよいと考えています。
マメにおこなわれるほうが効果的だから
ストレッチなどのケアは、普段からマメにおこなっていただいたほうが効果的です。ですから、その方に必要なケアを覚えていただいて、パーソナルトレーナーとトレーニングしないときに自分でできたほうが何かと都合がよいです。(このあたりはまた別の機会に)
セルフケアのアドバイスはします
ですから、ストレッチを毎回するのではなく、ご自身でおこなうためのアドバイスをさせていただきます。実際にどれだけおこなえるかは、その人しだいですが、週に1回のパーソナルトレーニングで短時間ストレッチしてもさほど変わらないと考えているので、こうした方法がマイナスになることはないと考えています。
本当に必要ならケアの専門家へ
その上で、必要ならばトレーニングとは別の機会に、ケアをしていただければよいのではないでしょうか?そのほうが、よほど効率も効果的でもあると思います。
目的のために必要なことを必要なだけ
その方のトレーニングに必要なことをしっかりおこなっていただくために、優先度の低いもの、不要なものを省く。絶対をつくらないで必要なことを必要なだけおこなえばいいと思っています。
まとめ
つい先日、名古屋ウィメンズマラソンとシティマラソンがありました。GlimSCのお客様も何名か出場されましたが、練習期間~本番終わるまで故障される方もなく無事終わりました。その方たちのトレーニング中に、パーソナルトレーナーがおこなうストレッチは一切いれていません。マラソン前日にスタジオに来ていただいたお客さまにも疲れを残さないような、軽めの筋力トレーニングなどをおこないました。
そのかわり、最低限これだけやりましょうというストレッチも含めたケアを覚えていただいて、日々のランニングの練習の前後におこなっていただきました。本番のあとも、翌日軽い筋肉痛があったていど普通に仕事をされています。これは、地道にそうしたメニューを消化したお客様の力で、週に1回スタジオでストレッチをしいるだけでは、できなかったことだと思っています。
そうした場合、最低限必要と思われる柔軟性(この場合は他からの力で関節を動かしたときの関節の可動範囲)をもっている人に、運動の時間を奪ってまでストレッチの時間をとる必要があるのか?という考えです。
ストレッチの効果についての記事はよろしければこちらをご覧ください。