どんな目標を達成するにも、最低限必要な時間があると思います。トレーニングの場合はどうでしょう?という話です。
期限(時間)を決めておこなうのは悪いことではない
無料カウンセリングのときに、「何ヶ月でXXしたい」「今月が暇なので集中的に通いたい」など、「時間」というキーワードをいれたご要望を受けるのはとてもよくあるケースです。期限を決めて目標を定めることは悪いことではなく、パーソナルトレーナーからもさせていだきます。そうしたご要望をされるお客様は、意欲も伝わってきますし、力になれるにはどのように進めるのが効率的かを考える楽しい時間でもあります。ただ、短期集中トレーニングの流行の影響でしょうか?目標によってはちょっとそれは・・・。というお話をさせていただかなくてはならないケースも少なくありません。
トレーニングを計画するときの時間をイロイロあげてみると
- トレーニング期間
- 週当たりのトレーニング回数
- 1回あたりのトレーニング時間
- 1つの運動のセット間、他の運動との間の休憩時間
- 1つの運動を連続しておこなう時間
- トレーニングを1日のどの時間におこなうのか
そもそも時間とは?
時間というのは、人間が「流れ」を共通の認識をもつために、月の満ち欠けだったり、太陽の動きだったり色んな基準をもとにいろいろ変化して、今のような1年365日、12ヶ月、1週間が7日、1日24時間のようになったのかと思います。当たり前ですが時間よりも人間の存在のほうが先なわけですよね。
この考えをもとに、上にあげた例と時間の関係を少しほり下げてみましょう。
身体は自分の思いどおりになんでもコントロールができる?
時間についてトレーニングの際の「運動のセット間の休憩時間」で考えてみましょう。パーソナルトレーニングを受けた経験がある人もない人も、「この運動を8回、3セット」のような回数、セット数の指示は知っているかと思います。
例えば「休憩時間」を短くするとどうなるでしょう?
ある運動をいつもは「8回、3セット」でおこなっていたとします。この時の休憩時間を3分の設定していたとします。これを今日は時間がないから休憩を1分に変えたらどうなるでしょうか。いつもの設定が適切であるならば、8回その運動をおこなうことはできないハズです。8回おこなうことを前提にした内容が3回しかできないのでは本来のプログラムで意図した通りに運動ができていないことになります。もしかしたら時間を短くした分いつもより追い込んだような一時的な疲労感はあるかもしれませんが、時間を縮めたように思っていても中身のないものになってしまえば、目的には近づくために時間を短縮して効率的におこなったとは言えないわけです。
意思でできることとできないこと
分かりやすい例と考えて、「セット間の休憩時間」で説明しました。この場合、意思でできることとできないことに分けると下のようになります。
意思でできること。→休憩時間の短縮。
できないこと。→疲労の回復(8回やらなければいけないのに、3回しかできなかった)
時間を自分の都合で変えることはできますが、身体が疲労から回復する時間を都合あなたが時間がないとか関係ないので3回なら3回しかできません。
向上や変化(筋肉の量を増やすなど)するために必要な時間
特に最初のうちは、体の変化だけではなくトレーニング技術などの向上によっても扱える重さが増えたりします。そのため、すぐに効果がでたように感じられる方もみえます。でも、身体のモノとしての変化がおきるのはそれからです。そして、その向上のスピードは疲労からの回復とおなじで、自分で決めることができないのは、容易に想像ができるのではないでしょうか?
なりたい姿をイメージ。でも必要な時間は自分では決められない
「何ヶ月」と決めた時間の中で可能な目標は、時間を決めた人の意思だけでできることばかりではありません。身体の変化も運動のフォームの向上も自分の頭が考えているように進めるわけではありません。パーソナルトレーナーもあなたの身体の中でおきる変化のスピードまでは変えることができません。フォームの向上など、そういった部分でのロスができるだけないように指導させていただくだけです。トレーニングの過大な目標は焦りを生みます。そもそも、実現できない内容を目標にして焦るのはつまらないと思いませんか?
それでもできる目標は
まずは、ご自身がパーソナルトレーナーと相談して決めた頻度でトレーニングをすることです。そして、場合によっては休むときは休む。それをちゃんと守るのは、いままで何もしていなかった人にとっては大きな1歩だと思います。
パーソナルトレーナーができるのは時間内で最大限の効果が得られるサポート
あなたの目標が過大であれば「それは無理」と、はっきりお伝えするのもパーソナルトレーナーの役割です。「そして、その期間であれば・・・。」という、現実的な目標とそれを達成するための提案と指導をさせていただきます。