梅雨が明けるまではもう少しですね。
この時期は、海やプールに行くからと身体を少しでも引き締めようと、ご自身で運動を頑張ってみえる方も少なくないと思います。
でも、「なんか腰が痛い。」
そんな身体に違和感が生じている方も少なくないかと思います。
身体のための運動って?
身体のための運動という言葉がピンとこない方もみえると思いますので、まずはそこから。
「身体のため」というのは、見た目や筋力や柔軟性など機能ためなど目的のために効果的なだけではなく、痛みなどを生じない(怪我につながらず安全)という条件がそろっているものです。身体のためと考えて多くの方がされている運動の中には、そうとも言えない運動もあります。
ジョギングは身体によいのか?
よい面とそうではない面を持った運動です。
ジョギングは、心肺機能にはよい影響をあたえますが、それ以外の視点からみると健康のためとはいえない部分が生じやすい運動です。難しい話ではなく、走ってみたけれど「膝」「股関節」「脛」などが痛くなって続かなかった。走っているけれど、治療院に行くのも日課になっているなど、経験的にそうだろうな?と分かるかたもみえるのではないでしょうか?
スポーツははじめから身体のためではない
スポーツについては、これまで他の記事でもかきましたが、勝ち負けや楽しさのためにおこなわれるものです。ですから、身体によいか悪いかを求めるものではありません。
ウエイトトレーニングのような運動は身体のための運動になるけど
適切におこなえば、身体のためになる運動です。ただし、バーベルなど同じ器具を使用して同じ名前の運動をしても、持ち上げられる重量を競ったり、身体の大きさやデザインを競うことはスポーツです。そのあたりを一緒にしないことが大切です。あくまで健康のために身体を鍛えたい人に適切なフォームと、ルールの中でとにかくバーベルが挙がればよい、何々筋を大きくするため適切なフォームは、どちらが単純に良い悪いではなく、同じスクワットという名前の運動でも違うかもしれないということです。
GlimSCでオザワが適切なフォームといつも書いているのは、前者の「健康のために~」のフォームです。身体のためにを考えた運動とそうでない運動があることが伝わりましたでしょうか?
違和感を感じているときは効果的でもない可能性が高い
お腹の運動をしているはずなのに、”腰”に違和感や疲労を感じる。お尻運動のつもりが”膝”に。。。
そのような場合、違和感だけではなく、そもそも効果的におこなわれていない可能性が高いです。違和感の対価として効果が得られるのであれば、それは仕方がないという考えかたもその人の目標や考え方によってはありなのかもしれません。ですが、多くの場合は効果がえられていないようにみえます。
そんなときは簡単です。まずは1回その運動をやめましょう。運動中だけではなく、違和感などが残る場合はその症状が1回治まってからですが、その運動に原因がありそうなら、次のようにチェックをしてみてはいかがでしょうか?
運動のフォームを見直してみる
その運動が、あなたが考え付いたものではないかぎり、どこかから情報を取りいれたのではないでしょうか?雑誌、ネット、TV、部活、もしくはパーソナルトレーナーやスポーツクラブなど。もう1度、最初に始めたときを思いだし、ご自身のフォームを確認してみてはいかがでしょうか?やりはじめたころは、「書いてあるとおり」、「言われたとおり。」にとキチンおこなっていた運動も、慣れてきて数をこなすだけに。元々の情報に不適切なところがなく、はじめた頃は問題が起きていなかったのであれば、これで解決するかもしれませんね。
適切なフォームでできないかも
確かめてみたら、どうやらできていないことに気が付いたけれど、そのフォームにはどうしてもならない、できない!そんなケースもあるかもしれません。
そんな場合は今のあなたにはその運動が少し難しいのかもしれません。また、回数を無理におこないすぎて、疲労からできない場合もあるかもしれませんね。いずれにしても、できない運動を無理におこなうことは効率も、身体にも悪いので、その運動に拘ることはやめて、別の方法を考えましょう。
書いてあること、教えてもらったことが不適切
こうしたケースも少なくないかと思います。
これは書いてあること、教えてもらったことが本当に不適切な場合もあれば、気をつける点がうまく伝わっていないなど、とにかく今、あなたが持っている運動の情報だけでは適切にできないケースです。
この場合は、あらためて確認できる機会があるならば、確認するのが1番よいでしょう。
痛みや違和感を確認したり無視しない
違和感や痛みが生じたときに、よくやってしまいがちなのが。。。。
痛みが生じる動きを痛みを確かめるようにおこなうこと
これってやりたくなってしまう方が多いようですが、そもそもその動きが原因で痛みが生じているケースも少なくないため、痛くなることをして、痛くないか確かめるというのは、何をしているのか分からないのではないでしょうか?
痛みがあるので、痛みが生じないように自分でフォームを変える、変わってしまう。
これが理由が分かって適切なフォームにたどりつけばよいのですが、痛みをかばった結果、さらに違うフォーム(ここまでくると違う運動といってもよいかもしれません。)でおこない、別の部位にあらたな痛みなどを生じさせてしまうケースもあるかと思います。
身体に痛みが生じていなくても。
幸いに痛みや違和感が生じていなくても、「適切」を知らないならおこなわないほうがよいと思います。
トレーニングをしたけれど、効果がなかったという方の多くの方がこれに当てはまるかもしれません。
まとめ
・痛みが生じたら。
・適切なフォームを知らない。
・どうやってもできない。
「やらないことが1番。」
というのが今回のまとめです。
それでは、何の解決にもならないのでは?というのも分かりますので、そこを少しだけ。
参考にしている情報に間違いがないのに、自分でおこなうと痛みが生じている場合は、その運動をするために必要な何かが足りないので、やらないという選択がベストだと思うからです。
痛みという「マイナス」が生じ、そのまま続けても効果という「プラス」は期待できないのですから。
スタジオで直接指導させていただく際でも、できる運動か、少しだけ頑張ればできる運動からはじめます。
それは、目的は身体のためになる運動で身体を鍛えて、目的や目標をめざすことが1番であり、その運動をおこなうことが目的ではないからです。
例外として、自分はトレーニングの経験があるという方には、適切でなくても少しおこなっていただく場合もあります。なぜなら、そういう方の場合はご自身のフォームに改善したほうがよいところがあることに気が付いていただくことが必要と考えるからです。
最後は宣伝ですが、身体のためになる運動に興味のある方は、是非、カウンセリングや体験トレーニングをお試しください。
体験トレーニングのながれ