ゴルフ、野球、テニス、スキー、スノーボードどんなスポーツでもそうだと思いますが、上手くなりたかったらそのスポーツの練習をするのが何より大切ですし、最初に必要なことでしょう。
まずはそのスポーツ専門のコーチにスポーツの技術を
スポーツが上手くなりたいと考えて第3者にアドバイスをもらったり、教えてもらおうと考えるのであれば、それぞれのスポーツのコーチやインストラクターに教えてもらうのが1番だと思います。(パーソナルトレーナーでも治療家でもないということです。)
そうした環境で頑張って練習すると、自分の身体の能力に足りない部分や、もっと向上させた部分が見つかるかもしれません。
例えば、以下の様なケースは比較的よくあるのではないでしょうか?
- 練習の最初はよいのに、数をこなすと上手くいかない
- コーチが教えてくれる姿勢(フォーム)をつくることが、そもそも難しい
- もっと高度な技術も教えてほしいと思うけれど、体力的に難しいとかんじる
3つめ以外も、そのスポーツの技術以前の身体の能力の影響が考えられるのは、実際にスポーツをされている方であれば、容易に想像がつくのではないでしょうか。
数をこなすと上手くいかない
「技術練習を沢山するためにも体力が必要」
少々乱暴な表現ですが体力不足が考えられます。もちろん、練習を数こなすことが、そうした悩みの改善に有効だとは思いますが、体力が低下した状態で必要以上に練習を繰り返すのは、技術的な向上の面や怪我などリスクの面からはマイナスも考えられるのではないでしょうか。(疲労した状態でどうまとめるかというのは、実戦では必要な感覚かもしれまんが)
教えてくれるフォームがつくれない
覚えるのは繰り返しの練習が必要かと思いますが、その動作をおこなうための筋力や柔軟性などが不足しているのであれば、なかなか難しい作業になってしまうでしょう。覚えようにも身体が言うことを聞いてくれないのに、繰り返すのは効率が悪いともいえますし、「10回やって1回もできない」、「速い動きをゆっくりにしてもできない」のようであれば覚えようがないですよね。
もっと高度なことがしたい
高度と書くと適切ではないかもしれませんが、楽しんでおこなうためのスポーツのコーチであれば、その人の体力などにあわせた、上手に打ったり、投げたり、滑ったりするコツを教えてくれるのではないでしょうか。それでもイロイロなことができるようになってくると、更に上達したいと思うこともあるでしょう。そうしたときに、その教えてもらったコツでは足りなくて、別の技術をみにつけようとしたときに、土台となる体力がないと難しいことを感じるかもしれません。
パーソナルトレーニングが役立つのは体力面について
スポーツを本気でやろうと考えている方や、実際におこなっている人でも筋力や柔軟性の面からみた場合、トレーニングの必要性がないと思える方はいません。ですから、パーソナルトレーナーの立場から考えると、悩む前にきていただいてもトレーニングは有効です。それでも、時間に限りはありますし、優先度を考えると絶対とは言えません。
「上手くなりたい」なら悩みが生じてからでも遅くないかも
身体面から考えれば、トレーニングをされたほうが有利なのは間違いありません。しかし、限られた時間のなかで、あくまで趣味でスポーツをされていて、月に1回程度集まって友達どうしで楽しまれるという方の場合を考えてみましょう。そういった方が楽しく、そしてライバルより「少しだけ上手になりたい」と考えてスポーツをするのであれば、スポーツのコーチにそのための技術を教えてもらったほうが、多くのケースで楽しいし有効だと思います。
体力面の向上が、すぐにスポーツが上手く強くなることに結びつくとは限らない
スポーツの技術など、叶えたい目的があり、それを可能とするために身体を向上させるのであって、トレーニングにより身体だけ向上しても、スポーツが上手くなるわけではないのがそう考える理由です。ですから、まずはそのスポーツの技術を教えてくれるコーチに指導してもらうほうがよいかと考えます。
「長く楽しめれば」と考えるのあれば、すぐにでもトレーニングを
「長く楽しめれば」このように考える方には、トレーニングの出番です。
技術的に上手くなりたいということもあるけれど、何より「長く楽しみたい」と考える方であれば、すぐにでもトレーニングをはじめてみませんか。そのように考えられる方は、怪我の経験があったり、体力の低下をすでに感じはじめている方だと思います。そうした方の目的に効率的なのが、パーソナルトレーニングでおこなうトレーニングです。筋力や柔軟性の向上のために役立ち、怪我のリスクを下げる可能性があります。
「上手に長く」そして「勝ちたい!」方はどちらも必要
「勝つ」、「より上手く」、「いつまでも」のどれも外せないのであれば、技術練習以外のトレーニングもしていただいたほうがよいと考えます。しかし、 実際に両方となると、イロイロな面で負担は大きいでしょう。そして、どちらも一時的なものではなく、継続しておこなう必要もあります。ですから、継続できる内容で半年、1年単位で計画を経てないと、はじめてすぐに続けることが困難な状況になってしまうと思います。
トレーニングの計画は是非とも相談を!
計画などというと、「プロでもないし・・・」と、面倒に思われるかもしれません。でも、そうした相談はパーソナルトレーナーにしてください。試合のある時期や、あなたの都合のなかでできる提案をさせていただきますし、望まれる内容によっては、必要な時間をこちらから確保して欲しいとお願いすることもあります。
まとめ
パーソナルトレーニングが流行っているからやってみようでもよいのですが、「なぜ」があったほうが有効に使っていただけますし、「思いと違う。」ということも生じ難いと思います。自分の目的や本気度?に合わせて優先順位を決めて、何からはじめるかを考えられたほうが効率がよいと思います。そしてトレーニングはやるからには継続が必要で、数回であなたを変えられるものではないということも前提で考えていただけたらと思います。(これはパーソナルトレーニングということではありません。トレーニングを中止した場合にはその効果は少しずつ失われるという人間の身体の反応がそのようにできているからです。)