スポーツをするための身体をつくるためにトレーニングをされる人に、基本的なところで間違えて欲しくないことがあります。以下の2つの違いが明確でないと、トレーニングの内容を間違え、得られるハズの成果を得られないかもしれません。
- スポーツが上手くなるためのスポーツの練習
- 身体をつくるためのトレーニング
トレーニングの役割に徹する
トレーニングの役割は身体をつくる(向上)させることです。
それは筋力トレーニングであれば、筋力や柔軟性などを向上させることです。そうした役割に適しているからこそ筋力トレーニングをおこなう意味があるのではないでしょうか。有酸素の運動でもこれはおなじです。
ですから、スポーツの練習以外にトレーニングのための時間をせっかく設けることができるのであれば、その役割を妨げるようなことをするのは、色々な意味でムダなことをしていると考えたほうがよいかと思います。
「使えない筋肉をつけても」のような言葉に気をつける
このような言葉を用いて、基本的な筋力トレーニングの代りに(以外にではない)トレーニングと称しておこなわれる以下のような運動は、スポーツの練習と筋力トレーニングのどちらに対しても代りにおこなうメリットがないと考えています。
- スポーツの動作や時間などを単純に模倣している
- バランスと称して(他の理由でもよいですが)特定の器具などをもちいる
この2つは、見た目で分かりやすい(似ているので)、楽しそうという点から興味を持たれるのは分かりますが、どちらもトレーニングの役割に徹した方法ではないと考えるからです。
動作やおこなう時間を模倣するならば、最初からそのスポーツの練習でその競技のコーチに指導してもらったほうがよりよいと思いませんか。バランスと称して不安定な器具の上でおこなう運動が、安定した床でおこなう運動に比べて安全に高い負荷をかけられますか。
今までトレーニングを適切におこなってきましたか
上に書いたような2つケースは「少しでも向上したい」という気持ちの中に次ぎのような考えが入っていませんか?
- 新しいと言われていることを試してみたい
- 少しでも簡単(適切な表現がみつかりませんが)に
こうした考えを持たれるのは悪いことではありませんが、こういった考えをもたれるのは、なんらかの理由で従来からおこなわれているトレーニングに対して満足していないからではないでしょうか。でも、それらを本当に適切におこなってきた上でそのように判断をされていますか。
運動種目の選択、頻度、回数、負荷、フォームなど全てにおいて考えておこなわれた結果でしょうか。
真剣な人は地味にコツコツの大切さを知っているのでは
真剣におこなわれている方は、何事も簡単にできるようになったりはしないことをよく知っているのではないでしょうか?だからこそ基本的なことを続けることが大切なのも好きか嫌いかを別に知っているのではないでしょうか。そうしたことをを続けた上で、時々上に書いたようなことを試してみるのであれば広い意味では無駄ではないかもしれません。
掘り下げることを代りにおこないそれを提供しています
しかし、地味に掘り下げる作業はけっしてラクではありません。そしてスポーツのためにトレーニングをする方だけではなく、多くの人にとってトレーニングをおこなうことが目的ではないと思います。トレーニングを探求することに必要以上に時間を使うことはメリットが少ないのではないでしょうか。そうしたことに時間を使わなくてすむために利用するのがパーソナルトレーナーだと考えていただければと思います。
スタジオに来たら用意されたプログラムを集中しておこない、スタジオを出たらトレーニングのことを忘れるくらいでもよいと思います。
まとめ
「少しでも向上したい」その気持ちに答える方法はいろいろあるかと思います。でもそのような方には、楽しい運動をしたいと考えている人向けの(そうではないかもしれませんが、そういう人であれば何をやってもよいと思うので)運動に振り回されないようにされたほうがよいかと思います。