GlimSCパーソナルトレーニングのサイトを見ていただくと分かりますが、よくある「XX向けのトレーニング」のようなページがありません。こうした表現を用いたページがあれば、サイトを訪れていただいた方も、自分がトレーニングできそうなスタジオかどうか一見分かりやすいとは思っています。
でも、これは意味があって現状のような構成になっています。
パーソナルトレーニングなのだから「あなた向け」でいいのでは?
そのように考えているからです。
そもそも「XX向」って安易に書くって、全然パーソナルじゃないのでは?ということです。
ゴルフを目的とされているからといって、人によってゴルフ、トレーニングの経験や体力レベルもそれぞれでしょう。それを一括りにして「ゴルク向け」のようにしてしまうのはいかがなものでしょうか。
ゴルフの部分は、自分が向上させたいことやスポーツを入れて読んでみてください。
「ゴルフ向け」とはどのようなトレーニング?
こうした表現でおこなわれているトレーニングとは、その競技の動作を模倣した一見その競技に特化したように見えるトレーニングではありませんか?
ゴルフ、テニス、バレーボール、どんな種目でもかまいませんが、その競技の動作を真似した動きを取り入れ、その上で何らかの負荷がかかるような運動ではないでしょうか?ゴルフやテニスのスイングに似た運動にチューブやケーブルマシンなどで負荷をかけておこなうとか。
見た目を似せた動きをしても身体におきていることは違う
スイングに負荷をかけられるなんて、なんて素晴らしいと思われるかもしれませんね?
しかし身体にかかる負荷が変われば、一見同じような動きをしているようにみえても、身体に要求される動きは変わってしまいます。スウイングで力を伝える対象が、ボールかチューブでは同じ感覚ではありません。また体にかかる力の向きなども全く同じにすることはできません。
ある程度、競技をされている方であれば経験的にクラブやラケットを換えた場合に、感覚が変わるし、自分にとって扱いやすく調節されたもの以外は使いたくないのではないでしょうか?
少し考えてみれば分かると思いますが、せっかくトレーニングという時間をスポーツの練習以外をもうけたのに、そのスポーツと同じ動きをしようとすることに拘るのでしょうか。そのことに疑問を持って欲しいです。
そのようなことをするのであれば、その時間も身体を作るパーソナルトレーニングではなくゴルフやテニスのコーチとスイングの練習したほうがいいと思いませんか?
そもそも、スポーツの練習だけでは足りないと感じて、トレーニングを試してみようと思われたのではないでしょうか?
パーソナルトレーニングは身体能力向上のためのトレーニング
競技練習ではない、筋力トレーニングで確実に効率よくできることは、「筋力」「柔軟性」など身体の基本的な能力を向上させることです。筋力と柔軟性を向上させながらそれをコントロールする能力もつきます。ゴルフのスイングに悩みを抱える方であれば、上手なスイングを妨げている身体能力の足りないところを向上させてあげることがトレーニングによってできることだと思います。けっしてスイングの技術を練習する時間ではありません。
このように考えた結論が極端な話、トレーニングも必要だけれど、その悩みの改善にはゴルフの練習をもっとしたほうがよいですよ!というケースもあるかもしれないということです。
他にも「XX向け」と紹介することの意味のなさを書きたいと思います。
トレーニングの内容を決める要素はその人の目的だけではない
ゴルフの上達のために、ゴルフのコーチとの練習だけではなくトレーニングも取り入れたいという方がいたとしても、それまでのゴルフやトレーニングの経験などは個人によって違いがあります。そういった要素もトレーニングの内容を決めるための大切な要素となります。例えば、トレーニング経験のない方は、基本的な運動のテクニックを覚えるところから始める必要があるでしょう。すでに、適切なトレーニングしてきた経験がある方は、基本的な運動を続けつつ、そこにその人がゴルフのために必要な何かがあれば付け加えることを考えます。
あなたの身体と目的のため
そういった諸々を考えると、このような表現が一見わかりにくいかもしれませんが、誠実な表現だと思うのはオザワだけでしょうか?カウンセリングやお問い合わせしていただいて、トレーニングが優先すべきことなのかから話を進めることが1番だと、今は考えています。
「XX向け」は最後の仕上げ?
上に書きましたが、「XX向け」というトレーニングがあったとしても、XX向け以前のことができてこその「XX向け」のトレーニングだと思います。料理であれば、素材の違いを調理でカバーするのはありですが、素材がよいにこしたことはないですよね?トレーニングの役割は調理よりも素材をよくしてあげることだと思います。「XX向け」にこだわりすぎて、基本的なことを軽視しない必要があります。
最後に途中でも書きましたが、「見た目を似せた運動をしたり」「引き締めたい場所の運動ばかりおこなう」こういう分かりやすい運動が必ずしも効果的であるわけではないことを、知っていただけたらと思います。
まとめ
パーソナルトレーニングを検討されている方のほとんどは、本格的なトレーニングをされたことがないか、自己流でされていて、何か上手くいかないことがあるのだと思います。ですから、トレーニングが役立つならどんな目的な方でも、基本的な運動を適切なフォームでできるようになることが、目的への第1歩だと思います。急がば廻れですね。