パーソナルトレーニングが一般に知られるようになり興味を持っても、そこから一歩進んで実際に自分が受けるかについては迷ったり、不安を感じている方は少なくないと思います。
その理由の1つが
「パーソナルトレーニングって特別な人のものではないの?」
このような不安をお持ちの方も、まだまだみえるようです。
(特別な人というのは「アスリート」や「モデル」を指して)
でもそうした認識は誤りです。
今回は、パーソナルトレーニングがトレーニングで身体を向上させたいと考える人であれば基本的には全ての人が対象であるという話です。
スポーツ選手、運動選手をアスリートという言葉を呼ぶのが一般的かと思いますが、運動もスポーツもまったくされない方からみたら、週末、名古屋ウィメンズマラソンに出る人は、みんなアスリートかもしれませんね。(ぶっつけ本番で年に1回しか走らないような人でも。)
アスリートと一般の方のトレーニングの共通点
日々のパーソナルトレーニングで気をつけることなどを書きます。
- 人間であること(ふざけてるわけでなく、同じ人間です。)
- 優先的につかえる時間は多くない
- 健康のためである
- 個人の違い。(トレーニングの技術、体力レベル)
- 好きとは限らない
- 仕事(目的)ではない
- 目的にあった内容
簡単にあげるとこれくらいでしょうか。
人間であること
体力のレベルの違いなどはあっても基本的な身体の作りは同じです。また、精神面は、トレーニングに対する意欲や辛いときにどこまで頑張れるかなどは、アスリートと呼ばれている人のほうが高いかもしれませんが、辛いものは辛いし、楽しいことは楽しいなどに違いはないかとおもいます。
優先的につかえる時間は多くないこと
アスリートは試合と練習が、一般の方は、仕事と趣味などが優先ですよね。多くの方が、トレーニングのためにトレーニングをしているわけではないとおもいます。(趣味がトレーニングでもよいですが、そうした方はこのサイトを読まないと思うので)実際にトレーニングに使える時間の違いだけではなく、優先的にスケジュールを組めるわけではないということです。
健康のためであること
不適切なトレーニングで身体の調子を落としたり、最悪、怪我や怪我の原因をトレーニングがつくるようなことがあってはいけないですよね。アスリートも怪我をしてしまっては試合や練習どころではありません。そして現役生活を少しでもながくつづけるためにも必要ですよね。そうでない方も、トレーニングで健康を害してしまうことはあってはいけないですよね。アスリートの身体によくないことは、一般の方にもよくありません。「アスリートだからちょっと無理を」とか思う人がいたら、それはすごい間違いです。少なくともトレーニングで無理をする必要はないと思います。(無理の意味が人によって違っているとも思いますが。)
個人の違い(トレーニングの技術、体力レベル)
意外に思うかもしれませんが、アスリートがトレーニングが上手とは限りません。極端な場合、それまでの環境によっては、筋力トレーニングを禁止されていたり、していてもなんとなくやってきただけという選手もいます。(以前、指導した大学野球の選手は、監督によりウェイトトレーニングが禁止されていて、監督がいるときは大学のトレーニング室に入ることができませんでした。)そういった中途半端な経験や競技の影響で、最初から適切なフォームでおこなうことが難しい選手は少なくありません。むしろ一般の方が、トレーニングもスポーツも特におこなった経験などがない分、先入観もなく上手にできるということもよくあります。
好きとは限らないこと
トレーニングは何か目標があるから、あまり好きではなくても頑張る。アスリートだろうが、一般の方でも同じだと思います。好きだからではなく、必要だと考えているからやっているのではないでしょうか。
仕事ではないこと
アスリートもトレーニングで収入を得ているわけではありません。トレーニングの記録が伸びたら、すぐに競技の成績があがるわけでもありません。そうでない方も同じですよね。もちろん、考え方によっては、トレーニングも仕事と考ることもできます。全ての人が身体の調子を整えて準備することも仕事うちと考えることができますからね。
実は?あまり違いがないトレーニングに必要な考えかた
指導させていただく側からすると、その方に1番良い方法を考えるということに違いはありません。アスリートでも上手にできなければ重りを増やすことより、まずは修正します。そうでない方が、すぐに適切なフォームでできるようであれば、重りを少し増やすなどするでしょう。その人に必要だけど足りていないことを少しでも、足りるようにしてあげます。順を追ってすすめるのは、どちらも同じだと思います。
競技練習以外のトレーニングの役割はおなじ
身体をつくるというトレーニングの役割は共通です。競技の練習風景と、トレーニングは同じに考えないほうがよいかと思います。
アスリートが特別にみえるのはなぜ?
競技にもよりますが、やっぱりアスリートのほうが身体が大きかったり、体力のレベルは当然高いです。また、精神的にもキツイことに慣れているのも違いかもしれません。それ以外の方は、身体にまだ余裕があるようにみえても、気持ちのほうが先に限界がきて、それ以上はできないということがおきます。
情報の1部だけをみている
TVなどで目にするトレーニング風景ですが、迫力のある風景ならアスリートのなかでも大きい選手が自分ではけっして扱えないような重りを扱っている場面や、また、パーソナルトレーニングではおこなわないような競技の練習の1部などや見慣れない運動が流されるケースが多いからかもしれません。
パーソナルトレーニングは誰でも平等にはじめることができます
その人ができるようになった分だけ進んでいくのに制限はありません。一般の方が筋力トレーニングだからできないという理由はありません。そういう意味で、一生現役と考える人は、慌てずにじっくりと進めていくことで、トレーニングもそしてそこで手に入れた身体を使って人生を楽しむ自由があるのかと思います。(慌てても早くすすめませんが。)