トレーニングの目的や続ける理由は、人の数だけあっていいと思いますが、パーソナルトレーナーとしてトレーニング指導のご依頼はいただく場合は、必ずしもそうではないという話です。
今回は、ご依頼内容に「トレーニングでストレス解消したい」とだけ書かれていたらどうでしょうか?
パーソナルトレーニングの時間が少しでも楽しい時間になることはいいですね
大前提として、パーソナルトレーニングで体を動かすことなどが、結果としてがストレス解消にもなればいいとは思っています。ただ「ストレス解消」が1番の目的となると・・・。
GlimSCのオザワの場合、とりあえず「困惑」パーソナルトレーニングについて、もう少しご理解いただくための説明の必要性を感じます。
(同じ運動でも、フィットネスクラブやボクシングジムなどの入会相談とは違いますから)
「ストレス解消」は筋力トレーニングの目的になるのか?
ストレス解消は筋力トレーニングの目的にはなるし、筋力トレーニングをすることが「ストレス解消」にはなりえると思います。
「筋力向上」など、筋力トレーニングで得られる成果だけが、トレーニングである必要もないと思います。趣味が「筋トレ」であれば、ご本人が楽しいことが1番ではないかと思いますし、地道にコツコツやること自体が楽しい方も見えると思います。
それでも、なぜパーソナルトレーニングの目的の1番目にあると少し説明が必要だと考えるかというと・・・。
何がストレス解消になるか分からない
パーソナルトレーニングは、依頼された方の要望には従いますが、それは目的にあったトレーニングを提供するという意味です。運動の種類、フォームなどはパーソナルトレーナーの指示に従っていただく必要がありますが、目的が「ストレス解消」となるとパーソナルトレーナーをどうしたら良いでしょうか?
目的が「ストレス解消」の場合、その方が苦なくできて楽しめる運動を楽しくできることを最大限に優先し提案することにならないでしょうか?
サービス業として考えれば、すごく良いことのようにも思えるかもしれませんが、これがパーソナルトレーナーに期待されることでしょうか?
地道な進歩やできないことができるようになるを楽しめるか?
ストレス解消が目的のお客様が、ご自身が楽しいと感じる運動を実施した際に、フォームが適切でなかったとします。それらの修正をすることが、お客様にとって楽しいと感じるのかは分かりません。時には一時的に重りを軽くする必要もあるかもしれません。
パーソナルトレーナーの細かい、時には慣れた方法ではないため上手にできないように感じるかもしれない指示を聞き、改善のための努力を楽しめるのであれば、パーソナルトレーニングは「ストレス解消」になると思います。
「ストレス解消」と書かれる方が、トレーニングで重いものを持ち挙げることや辛いことを、スポーツやゲームのように楽しみたい方には、全く苦痛な作業になるかもしれません。スポーツでも上手になろうと思ったら地道な基礎練習も必要ですが、成績はともかく楽しくやるというのもプロでない限り全く問題ないですが、トレーニングはそうではないということです。
結果的にストレス解消になることは多々あります
デスクワークが中心で、日常で体を動かす機会が少ない方が
「トレーニングをした日は気持ちもスッキリしたし、夜も良く眠れた」
依頼の時点は「気持ちがスッキリしたい」とかはの要望があったわけではないのですが、ポジティブな感想としていただくことは少なくありません。このようなケースはトレーニングも続きやすくなる可能性が高く、続けられることで、目的である「体力向上」などの成果も得ることが出来るでしょう。
即効性のある成果として結果的に「ストレス解消」にもなり、中・長期のトレーニングで期待される成果として「体力向上」ができます。
体を楽しく動かすことが目的の方は!
そういった方はパーソナルトレーニングではなくフィットネスクラブに行かれると良いと思います。
そこでも施設のルールはあると思いますし、なんでも好きにやって良いわけではないですが、少なくとも運動中に細かいことを言われて「ストレスが溜まる」ことはないと思いますよ。