過去にも何回かパーソナルトレーニング中にパーソナルトレーナーがどこからあなたを見ているかについて書きましたが、それと同じ視点からネットなどで運動の説明をしている動画が、どの向きから撮影された動画ということについて考えました。
あなたのパーソナルトレーナーはあなたをどこから見ていますか?
正面(背後)だけの動画で何ができるか
特に気軽に動画をあげることができるインスタで見られるのですが、正面(背後)の動画を上げて運動の説明をしているケースが多いようです。こういった動画についての疑問に思ったことはありませんか?(インスタだけかと思ったら、最近は実際のジムでも正面にモニターがあってそれを見ながら一緒にやるというのもあるようですね)
多くの運動で正面(背後)からでは視覚的に必要な情報は少ないのになぜ正面?
正面から見る必要がないとまでは言いませんが、横からの方が動作を理解するために必要な情報が得られます。
スクワットを例にした場合で説明します。
正面(背後)から確認できること
足の幅、バーベルを担ぐ手幅、担ぐ位置
上記の3つは動作をする前に決めておけることです。
どれも最初に決めてしまえば、途中であえて変えることをしない限り変わることはありません。腰幅、肩幅などという言葉がどの位置を指すのかという理解があれば、言葉だけでも理解することが可能です。
どのように脚を開いているか、左右の違いなど
この2つはスタートの位置からどう動くかを指示、確認する内容ではありません。動いた(スクワットの場合はしゃがもうとした)結果として出る可能性があるエラーを見るためであり、何も言わなくても問題がない場合もあります。そして横から見ていてもおかしいということには気がつくことが可能です。何らかのエラーが起きていると気が付いたら背後に回るなどして確認ができます。
横から確認できること
動作そのもの(しゃがみ方の方法:お尻を引いてとか重心はなど)や姿勢
バーベルを担いだり、足幅を決めてスタートの姿勢が出来たら動作に入ります。この時「お尻を引いて」などの表現でどのようにしゃがむのか動き方を説明します。お尻の引き方などの違いによって動きが全く変わってくるため、運動の効果という点にも大きな影響を与えるだけではなく、膝や腰などに不要な負担のかかるエラーが生じた動きになってしまうこともあります。
動作の要点は、ほぼ横から
動画という性質上、顔を見せて説明をしたいからか普段の指導時からそのように説明をしているのか分かりませんが、正面(背後)のみで説明をしている動画は、動作の大切な点がほぼ確認できないため参考にしようがありません。
つまり適切かどうかも分かりません。
トレーニングの動画を参考にする動画を選ぶのであれば、真横からをきちんと見せている動画というのは1つの条件ですね。
名古屋市昭和区・瑞穂区桜山パーソナルトレーニングスタジオGlimSC
パーソナルトレーナー:オザワ