マラソンもトレーニングをはじめて故障なく終わり今後もマイペースで走りたい
トレーニング経験 | オザワのパーソナルトレーニングを4年目 |
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トレーニングの目的 | マラソンなどを楽しめるための体づくり |
2週間ほど前、ナゴヤウィメンズマラソン、シティマラソンにはGlimSCパーソナルトレーニングのお客さまも数名出場されました。みなさん無事に完走しマラソンの後もトレーニングを続けられています。今回、紹介させていただく方(40代後半、女性)は、シティマラソン(ハーフ)に出場されました。マラソンだけでなくスポーツの経験はありませんが、楽しんで大会にも出てみたいと走りはじめました。そうしたところ股関節などに違和感がでてしまい思うように練習ができずにいました。そのため今回の目標も「とにかく故障しないで、1回楽しく走ってみたい。」でした。
「今後もマイペースで楽しんで走りたい」
そんなお客様が、大会後スタジオにこられて言われた言葉が、「今後も、マイペースで走りたい。」でした。練習から大会終了まで、故障なく終われて、サポートさせていただいた立場としても今回の目的を達成していただけたことが嬉しかったです。
ここで、ただ「よかった~」では、もったいないので、
今回、故障なく終われたと考えられる要因を、トレーニングを指導させていただいた立場から少しまとめてみました。
ランニングでの故障のリスクを減らすためにしたこと
- 練習量を計画的にコントロールした(距離、頻度)
- トレーニングで、ランニング時に傷害につながりそうな部位を改善する運動をおこなった
- ウォーミングアップやランニング後のセルフケアをおこなった
特別なことはなく、この3点がポイントだったかと思います。それぞれを、簡単に掘り下げてみます。
1.練習量を計画的にコントロールした
ランニングを再開されたのは、大会から3ヶ月前の12月中旬でした。開始時は、「また痛くなったらどうしよう。」という故障に対する不安と、「走らないと・・・。」と、いう2つの不安の間でゆれていたそうです。ランニングのコーチではありませんが、「週単位での走行距離とタイムを記録すること。」「そのときどきの主観的な身体の調子を記録すること。」この2つをしていただき、練習頻度と距離を急に増やし過ぎないように、客観的に確認できるようにしていただきました。最初の週の練習内容と身体の様子から、翌週の内容を決めて、迷ったら休むという考えで進めていただきました。
2.トレーニングで傷害につながりそうな要因を改善した
トレーニングでは、故障の要因と考えられる筋力、柔軟性の不足を改善し、適切な動きができるような内容で進めました。こういった動きは、連続して一つの動作が一瞬で終わるランニングでのフォーム修正に比べれば、トレーニングの運動のフォームの修正のほうが意識的におこないやすいケースが多いと思います。同じ動作を意識してくり返しおこなうからです。ある程度は苦手な部分を改善することができたかと思います。(ランニングのコーチではないので、必然的にこうしたアプローチになりますが。)
3.ウォーミングアップやランニング後のセルフケアをしっかりおこなった
ウォーミングアップでおこなうドリルやセルフケアでなども、こまめにおこなっていただくことが優先なので、極力ボリュームが多くならないように、特に必要と思われる内容をまとめておこなっていただきました。これを、きちんとおこなっていただくことで、最初に書いた「そのときどきの身体の状態」を、ご自身で感じることの助けとなったのではないかと思います。
すべてやりきったのは、実際に走るお客様
3点をポイントにシティマラソンへの準備をしていただきましたが、スタジオで直接的に指導させていただく時間以外は、すべてお客様がやりきったからできたことです。GlimSCパーソナルトレーニングでは、その内容や方向性をアドバイスさせてはいただきました。またなにかかわったことがあれば、連絡をいただいて、適宜アドバイスさをしました。(メールはほとんど毎日いただいていました。)
目標がブレなかった
「故障しない」が第一でした。なぜかといえば、「今後も楽しく走りたい」につながると考えられたからです。ですから、練習内容を考えるときも、迷ったらリスクの低いほうを選択することで、ブレなかったことがよかったと思います。調子がよかったら、よかったで量を予定より増やしてしまったりしがちです。でもそうした場合も、予定以上に増やしたりせず、すこしずつ進めたことがよかったかと思います。(もちろん、もう少し練習していれば、もっと記録が・・・などはあるかもしれませんが)
目標を達成することで、次ぎへのベースができた
お客様が、このあと記録の向上を目指すのか、フルマラソンに出場するのか、今回のように楽しく毎年走ることを目標とするのかは分かりません。いずれにしても、どの目標にしても、今年練習したことは役立でしょう。なぜなら、体力レベルが向上し、記録や長い距離になり、練習量などに変化はあっても、「故障しない」という前提での考え方は同じだと思うからです。
パーソナルトレーナーは影で支える存在
今回は、パーソナルトレーニングを上手に使っていただいた例として紹介させていただきました。
スタジオでのトレーニングですら、お客様に来ていただいてはじめて成り立つ存在です。この方のように、スタジオ外での情報を教えていただき、その上で相談をいただければ、それだけお手伝いできることが増えます。そして、今回は目標がシンプルだったことで、目標が共有しやすかったことも大きいと思います。ケアについても、アドバイスはできても、実際におこなうかはお客様しだいです。また、おこなってみて身体の調子を教えていただくことで、内容の調整もできました。この方のように、必要なときにどんどん使っていただければよいと思います。(GlimSCでは、スタジオ以外でのトレーニングやケアのアドバイスも会員登録をされている方には、無料でおこなっています。)